2014年8月3日日曜日

脳をだます言葉

知的活動に言語の与える影響が大きなことは何度も見てきましたが、もう少し広い目で見ると知的活動だけではなく、脳の活動そのものに言語が与える影響が大きいことがわかってきます。

スポーツの一流選手が最後の大切な場面で、望む通りの結果を出すための方法が共通していることがわかってきました。

何らかの方法で、脳をだまして、気持ちよくその場面に迎えるようにしていることでした。


簡単に行ってしまえば、「思い込み」です。

ただし、そこまでのトレーニングの積み重ねと、近い場面の実戦経験がありますので、脳に疑問を持たせずに本気でだますことができているのです。

彼らは自分の脳をだまして、目的に向けての最高のパフォーマンスを出すための方法を身につけているのです。


ルーティンと言われる行動があります。

何かをやるときの決まりきった日常的な手続きや行動のことを言います。

ルーティンを行なうことによって、これから行う行動に対しての準備をすることになります。

激しい運動を行うための、準備体操の意味もあると思いますが、それ以上に効果があることは、ルーティンを行うことによって、脳が自然と次に行う行動の準備をすることです。

瞬発的なことが求められるばあにおいては、ルーティンがある場合とない場合では、明らかに反応速度が異なることがわかっています。


一流の選手は、ゲーム開始までの期間がどれだけあっても、それまでのルーティンが決まっています。

ゲーム開始のタイミングからの逆算によって、ルーティンを淡々とこなしていきます。

しかも、経験が豊富になると、さらなるいい結果を出すために自分のコンディションに合わせて、ルーティンのバリエーションをいくつか持っています。


言葉も同様のチカラを持っています。

脳は「快か不快か」で判断をします。

「快」と感じることにはどんどん活発な肯定的な活動をしていきます。


「不快」と感じることに対しては、抑圧的な否定的な活動となっていきます。

身体的には、苦しいトレーニングがよく例に挙げられます。

トレーニングそのものを考えたらつらく苦しいもので「不快」にしかなりませんが、そのトレーニングによって得られるチカラや結果、それによってもたらされる成果を考えるから「快」に変えることができるのです。

「不快」を感じながらやっていることの成果は、「快」を感じながらやっていることの十分の一にも及ばないことは、各方面で実証でされています。


言葉でも同じです。

人の悪口を言っていることは「快」につながっていることが多いです。

しかしそれは、悪口を言う行為そのものが「快」につながっていることはほとんどありません。

誰かと、何かをお互いに言いあっていること自体が「快」であり、内容はホトンど関係ないのです。


これはどのような結果を招くでしょうか。

悪口に使われている言葉のほとんどは、「不快」と感じる言葉です。

いわゆる、ネガティブワードです。


成功者が人の悪口を言わないことは、感覚としてネガティブワードが自分の肯定的な積極的な行動を抑えてしまうことをわかっているからです。

単独の言葉そのものは一瞬であったとしても、脳がその「不快」さからは、決して良い方向への活動をしないことをわかっているのです。

人の悪口を言っているのですから、脳には「不快」な言葉がたくさん投げかけられていきます。

人との会話は「快」を感じますが、そこで使われている言葉には「不快」を感じることが多くなるのです。

結果として、人の悪口を言っているのですが、自分が悪口を言われているのと同じようなことが起きてしまうのです。


脳を言葉によって自分の行きたい方向の活発に動かすためには、ある種の経験と習慣化が必要になります。

それはその言葉によって脳が「快」と感じる経験が必要になるからです。

しかも、その「快」ができるだけ大きいほど効果があることになります。

そして、その言葉を使った後に得られるものが、さらに大きな「快」につながるものであることが理想です。


「快か不快か」は経験によって書き換えられていきます。

子どもの頃、臭いだけで嫌いだった塩辛が、大人になったら大好きな酒のつまみになるようなことです。

せっかく、過去の経験から「快」と感じる言葉があったとしても、その言葉で脳をだました結果が「不快」となってしまっては、「不快」と感じる言葉を増やすだけになってしまいます。


人によって「快」と感じる言葉は違います。

それが、その人にとってのポジティブワードなのです。

そしてその言葉を使って脳を動かした後には、必ず小さくとも「快」と感じる結果に結びつけておくことが必要なのです。


大きな「快」を経験すると、脳はそこに至る過程を再体験すると「快」を感じるようになります。

やる気になるのです。

行動するようになるのです。

その行動を必ず、「快」に結び付けるようにすれば、その言葉とルーティンによって「快」に結び付く結果につながるのです。


同じルーティンから、「快」とならない結果が出ることもあります。

でも、再び同じルーティンからそれ以上の「快」を経験すればよいだけのことです。

ルーティンを経由したことで、結果に納得感が生まれます。

納得感は「快」につながります。


ポジティブワードはそれだけでは機能しません。

ポジティブワードによって脳をだますことが必要になります。

だまされた脳が行動がしてくれるのです。

行動した結果を、こじつけでもいいので、何らかの報酬を付けてもいいので「快」にするのです。

行動できたことだけを、喜びとしてもいいのです。

何かを見つけられたら大きな「快」とすることができます。


肯定的な行動をするための、ルーティンとしてポジティブワードを使う必要があるのです。

ルーティンは習慣化のことです。

知らない間に悪い習慣が身についてしまっていることがたくさんあります。

何かを「快」と感じてしまっているからなのですね。


「快」は経験で変えることができます。

ポジティブワードを使うことがルーティン化できたら、必ずそこから行動をするアウトプットをすることです。

そしてそのアウトプットの結果に、なんらかの「快」を感じる要素を持たせることです。


これで、完全に脳がだまされます。

その先には、成功しかなくなってしまいます。

自分が「快」と感じることを、もう一度じっくりと見直してみることはとても有効ですね。

本当に「快」と感じていることは、何なのかをしっかりと見つけておきたいですね。




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