日本が分割統治される危機を救ってくれたのは、セイロンの大使が行なった国連での演説が大きな力になったことは思った以上に有名な話しのようです。
去年の終戦記念日にも書いていました。
(参照:終戦記念日に残したいこと)
日本侵略の危機は、それ以前にもっと強烈なものがあったことを忘れてはならないと思います。
それは、13世紀の二度にわたって行われた元寇です。
なぜ、世界最強のモンゴル軍は日本の侵略に失敗したのか、しかもそこには3回目の侵略が計画されていたことはあまり知られていないことです。
同じような環境にベトナムがあったこともあまり知られていないことではないでしょうか。
日本の文永の役(1274)と弘安の役(1281)に重なるように、ベトナムでも1250年頃より3回にわたってモンゴルの侵略を受けているのです。
ベトナム人はモンゴル軍に対して徹底したゲリラ戦でかろうじて勝利を収めています。
第3次のバックダン川の戦い(1288)でベトナム軍は決定的な勝利を収めることができました。
それは、二度にわたる日本への侵略戦の後であったことが何かを物語っているのではないでしょうか。
モンゴルは陸地で広い平原を持った国であり、その戦力の中心は牛や馬を利用した騎馬や戦車です。
乾燥した大平原を機動力と馬力を生かして、侵略していくのが彼らの戦略です。
元寇は神風によって、モンゴル軍の被害が大きくなったためにあきらめたとされていますが、本来の侵略戦争がそんなことで終わったりするものでしょうか。
少し調べてみたら、納得ができる説明がありました。
事実の確認はいまさらできませんが、これならば神風よりははるかに説得力があると思います。
モンゴルはユーラシアの旧大陸のほぼ真ん中に位置する国です。
その土地は長い期間の気候によって、高いところは削られて、乾燥した平原が広がる土地となっています。
対して、日本は新大陸に属しています。
気候に晒されている期間が、はるかに少ないために、デコボコが多く山から海にかけてが急になっており、平地がきわめて少ない構造になっています。
また、平地が作られているところであっても、歴史が浅いために山からやってきた川に運ばれた土砂の堆積が浅いために、ほとんどが湿地や泥地のところが多くなっています。
元寇の戦場となった九州北部もまさしく、そのような環境でした。
昼間は上陸してきて戦っていたモンゴル軍も、夜には船に引き上げることになっていたようです。
その最大の原因が、湿地におけるやぶ蚊の存在であったと言われています。
陸地で夜を越せば、やぶ蚊の餌食となり繊維の喪失は多大なものとなっていたようです。
陸地における戦いも、乾燥した平原では威力を発揮する騎馬や戦車も、泥地や湿地では、かえって足手まといとなってしまい、機動力が生かせません。
雨の泥沼のゲリラ戦が得意な日本軍に有利に働いたのではないでしょうか。
牛や馬をたくさん必要とする軍隊において、船の移動と運搬はそれ自体が大きなハンデとなります。
そんな時に嵐にでもあったらたまったものではなかったことでしょう。
ベトナム侵略の第3戦においては、海軍を持たないモンゴル軍は侵略した先の朝鮮や対馬の海賊の船に頼ることになります。
海賊には国境もありませんので、南シナ海における海賊はそれなりの交流を持っていたと考えることができます。
日本への侵略戦においても利用されたと思われる彼らは、2回にわたる日本侵攻の失敗の後に行われた第3次ベトナム侵攻においてベトナム側との協力体制を整えたと思われます。
満潮の流れに乗って川の奥まで侵攻したモンゴル軍の船は、潮が引き始めると現れ始めた隠されていたさまざまな障害物によって立ち往生してしまいます。
そこをゲリラ戦で徹底的にたたかれたのです。
この敗戦によって、日本への第3次侵略は回避されたと言われています。
日本とベトナムの、対モンゴル共同戦略のような結果となったわけです。
それ以降、日本の本土が直接侵略を受けることはありませんでした。
太平洋戦争における日本の侵攻に対しても、台湾や朝鮮・東南アジアの国々では決して批判的な話だけではありません。
中国や韓国の一部外交戦略的な日本批判に対して、表立った反対の声も上がってきています。
一流の見識を持った指導者のもとで、最先端の文化と教育を築いてくれたのが日本であるとの認識があることも事実です。
自分たちの歴史認識が、他の国に影響をされては何のための歴史かわかりません。
仮想敵国として日本を置いておくことが、政治にとって国民の不満のはけ口に一番いい方法となっているだけです。
まともに取り合う方がおかしいのです。
日本はそれだけの国力・文化を持った国となっているのです。
彼らが、日本を批判すればするほど、国民には日本が意識されます。
意識して日本を見れば、国の言っていることが本当かどうかはすぐにわかる程度のものです。
ひたすら行ってきた洗脳義務教育自体が、国民から疑いを持たれ始めているのです。
もっと堂々として、批判を聞き流しましょう。
やるべきことをしっかりと検証しながらやっていけばいいだけではないでしょうか。
世界で最も進んだ文化を持ちながら、最も自然との共生を実現している日本文明は、いまや世界最強の文明となっていると思われます。
世界が認めるこれからの文明のあり方としての筆頭にあるのが日本文明となっているのです。
終戦記念日は、こんなことを考えるのにいい機会ではないでしょうか。
色々なことを考えてみましょう。
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