曲を先に作ってから詩を作る人、詞を先に作ってから曲を作る人、両方を同時に一緒に作る人。
様々な作り方があります。
更に、作曲や作詞をのみを専門としている人もいます。
私の場合は、今までのパターンでは詞が先でした。
テーマを決めて書くときもあれば、ある言葉やフレーズが浮かんでから膨らませるときもあります。
詩を作るパターンは人それぞれですが、私の場合はテーマが決まったりフレーズが出てくると一気に書き上げてしまいます。
歌詞ですから普通であれば最低でも2番まであります。
2番まで一気に書き上げられるときはあまりないですね。
たいていは、
1コーラス、1番のみを書き上げるまでは一気に書いてしまします。
1番を書き上げると一休みですね。
歌詞としてのパターンが出来上がるわけです。
ここで1日ほど時間を空けます。
詞を書く作業は、思ったよりも集中力を必要とします。
集中力が発揮されると、どんどんそこに入り込んでいきますので、視野が狭まってしまい周りが見えなくなってきます。
一通り出来上がった1番の詞は、その日の集中している状態では見直したり校正したりはしません。
まずはキープしておきます。
翌日の冷静な感覚の時に、改めて真っ白な感覚でその詞を見直します。
大幅な修正もあれば、没もあります。
全く違ったパターンになることもあります。
新たな詞を書くときと同じような感覚で集中して行います。
そして同じようにまた1日置いておきます。
そして、冷静な感覚で校正をしていきます。
何回かやっていくと、細かな表現の言葉の修正はあるもののパターンとしてはほぼ決まった感じがしてきます。
それが1回の時もあれば10回やってもダメなときもあります。
パターンが決まると2番を書きますが、ここまで修正構成をしてきているとほとんど時間はかかりません。
決まったパターンに乗せて言葉を選んでいくだけの作業になります。
この段階でも1番の部分的な修正や1番と2番のことばの入れ替えなどは行います。
1番2番の広がりの中で3番が出てくるときもありますし、2番が1番の半分になることもあります。
この時には曲のことはまだ考えていません。
1番が決まればせいぜいかかったとしても2日もあれば詞としては、とりあえずの完成形が出来上がります。
とりあえずというのは、曲をつけて行く段階でも詞に修正が入るからです。
詞ができた瞬間、正確にはもっと前からなのでしょうが、メロディーがついて出てくることがあります。
もちろん部分的にですが。
詞が言葉としてのリズムとパターンを持ったものとして書かれていますので、その作詞の途中で詞のパターンに影響されてメロディーが出てくることがあります。
これを逃がしてはいけないのです。
ここで何らかの形で記録(録音、音符化、コード化)しておかないと、すぐに忘れてしまうのです。
詞の持っているリズムとパターンが刺激になって曲を引っ張り出しているんですね。
この時の曲は自然に引き出されたメロディーですので、大概の場合はその詞にピタッとハマります。
この詞にはこのメロディしかないという感じがあります。
だから逃してはいけないんですね。
後では絶対に思い出せないのです。
記録できるものがないところで、急に詞とメロディーが出てくるときがあります。
携帯電話で自分の声で録音です。
便利になりましたね。
後で音にするのに苦労するんですが・・・
詞は誰でも書けますが、曲つくりはそうはいきませんね。
音楽的な知識と技術が必要になります。
私にはほとんど音楽的な知識と技術がありませんので(むかしピアノ教室には行きましたが、ほとんど記憶にございません)、頼るところは感性のみとなります。
私の場合はひたすら出来上がった詞を読み込みます。
書きあがった瞬間に一部のメロディが出てくる場合もありますが、ほとんどは詞を読み込んでいくうちに浮かんでくる方が多いです。
一部が浮かんでくればしめたものです。
全部出てくればいいのですが、そうはいきませんね。
出てきた部分が歌い出しの部分(Aメロと言います)なのか、中間の転換部分(Bメロ)なのか、締めの部分(サビ)なのかによって、全体の曲構成をしていきます。
私の曲つくりに対する考え方は、詞をより説得力を持って表現するために曲があるということです。
ですから詞が先にあってそのために曲をつけるという作業になります。
曲に言葉を乗せたときにしっくりこない場合は、基本的には曲の方を修正します。
ただし、歌詞だけでリズムのあるパターンの気持ちの良いものは、ほとんどの場合七・五調になっていることが多いです。
だから詞だけでリズムができるのでしょうね。
この七・五調のリズムが言葉のリズムとしては非常に心地いいものなんですね。
このリズムの方を大切にしています。
日本語の表現にこだわっていきたいと思っていますが、実際にやってみて初めて難しがわかりますよね。
でも、アウトプットして人目に触れることによって初めて磨かれるものではないでしょうかね。
そんなことも思って今回は自分の詞を載せてみることにしました。
「空」というタイトルです。
ご意見をもらえるとうれしいですね。