2015年3月3日火曜日

日本語感覚の英語を使おう

このブログを読まれている人にとったら「?」となるようなタイトルではないでしょうか。

日本語と英語の感覚違いが、ほぼ正反対のであることについては何度も触れてきました。
それから見れば、日本語感覚の英語というものがどうようなものなのかが想像できないのではないのでしょうか。
(参照: 日本語 vs 英語

日本語の持っている感覚は、先進文明国と言われる言語の中では際立って古く特殊なものとして映ります。

言語の持っている感覚は、その言語を使い始めた民族の文化歴史の継承によって引き継がれています。
侵略によって新しい文化と共に新しい言語に置き換えられていった欧米の環境とは異なるものとなっています。


日本語は侵略によることなく、自らの意思によって新しい文化を取り込んできました。
それは、言語上の融合にもつながっています。

新しい文化の恩恵にあずかるためには、その文化で使われている新しい言語が必要になります。
日本語は持っている感覚と言語を残しながら、新しい言葉を取り込んで行ったのです。

あるものは翻訳され日本語と同化し、あるのもは外来語として日本語化し、またあるものは文字も音も外国語として取り込んできました。
その結果として、表現方法を含めて日本語は膨大なものとなりました。

しかし、継承してきた基本的な言語感覚はそのまま持ち続けることができているのです。


日本人の特徴は、母語として日本語を持っていることによって身についている感覚が行動や考え方に現れたものです。
たとえ国籍が日本であっても、母語が日本語でなければ日本人の特徴は現れません。

日本語は、母語として日本語を持っている人にしか通じない感覚を持っています。
他の言語と比較した時に、共通する感覚はかなり少ない言語となっています。


世界に対して発信したり、世界を意識するときには英語が必要になります。
英語は世界の共通語という立場を獲得した言語です。
しかし、同じ英語といっても、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどではかなり感覚的に異なったものとなっています。

それでも、共通語としての役割は十分果たしているものとなっています。


日本語は世界から理解してもらうためには、あまりにも彼らの感覚からかけ離れた言語となっています。
それは、具体的な言語としてだけではなく、持っている感覚についても同様なものとなっています。

日本語の持っている感覚は、今の先進文明国が次のステップとして求めているものがたくさんあります。
日本語の感覚は、世界が求めているものをたくさん持っています。
(参照:日本語の感覚に迫る

日本語で発信しても、理解してもらうことは難しいことです。
そのためには、英語が必要になりますが、英語で表現することは英語の感覚に寄ることになります。


素晴らしい見本があります。
ノーベル賞の受賞式で行なわれた、日本人受賞者たちのスピーチです。

英語で行われたスピーチは、書かれた原稿をそのまま読まれたものとは大きく異なっていました。
多少のメモはあったと思われますが、表現は普段使っているの英語そのままではなかったでしょうか。

使っている言語が英語である以上、彼らは一生懸命聞いてくれます。
そのスピーチには日本語感覚がいたるところに満ちていました。

英語としての表現からするとおかしなところもありますが、英語を使って日本語の感覚を表現するにはわかり易いものとなっているのではないのでしょうか。
英語を母語として持っている彼らにこそ、その感覚の違いがわかり易いのではないのでしょうか。

単語が先に出てきます。
しかも、何度か出てきます。
その次に、文となって出てきます。
元の単語を強調する感じの文になっています。

その単語を使った文が、さらにいくつか出てきます。
結果として、最初の単語をいろいろな方向からきょうちょうし、説明している内容となっています。
日本人が聞いても、わかり易いものです。


彼らの欧米型言語の感覚は、文字にすることよりも話し言葉で表現することの方が伝わりやすいものです。
日本語が漢字という表意文字を中心に成り立っているために、文字にした方がわかり易いことに比べると、表音文字しか持たない英語は話し言葉の方がわかり易いからです。


ジャパニーズ・イングリッシュです。

中途半端に英語のネイティブに近い音や表現ができてしまうと、日本語感覚を取り去らないとかえって誤解を招くことになります。
母語として日本語を持っている私たちは、日本語感覚を取り去ることは不可能です。

それならば、日本語の感覚による英語表現をすればいいのです。


彼らの行っていることを理解するための、ネイティブの英語を聞き取るチカラは必要ですが、表現は違うのです。
違った方がいいのです。


日本語感覚の英語は、まだまだこれからいくらでも出番がありますね。
自分だけの英語表現があってもいいのです。

とりあえず英語を使っていれば、ちゃんと理解しようとしてくれますから。







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