栃木県にある「ツインリンクもてぎ」まで約2時間、行楽シーズンでもあり帰りの渋滞は覚悟で出かけました。
7:30頃の到着時にはすでに前倒しで入場が始まっており、レーシングカーの体験乗車の抽選には長蛇の列。
並んではみましたが、抽選前に最後の当選者が出てしまいあえなく退散でした。
各種のレースやイベントが行われていましたが、セナ・プロストの乗ったF1に佐藤琢磨らが乗って本当に走ったのは感激でした。
MP4/4とMP4/6が2台で懐かしいホンダサウンドを響かせました。
ピットでの調整作業も見ることができて、面白かったです。
HONDAコレクションでは、モータースポーツの歴史に触れることができました。
まっすぐに走ること、曲がること、止まることのより高いレベルへの追及が、車の基本性能の向上に果たした役割は偉大なものがあります。
資料館での見学をしながら、車に求められる基本性能が根本的に変化してきたことを痛切に感じました。
環境への配慮と安全性は今では基本性能として求められることになっています。
車に求められる基本性能が大きく変わってきたんですね。
さて、最近では運転免許を取得する若者が激減しているそうです。
車を運転すること自体が大きく減ってきているとも言われています。
公共交通機関の充実や移動時間の確実性は、日常利用としての移動手段としての車の存在を否定するものとなってきています。
少なくとも車のメカニズムや操作することそのものに何らかの興味を持てない限りは、日常の移動手段として自家用車を選択する必要がなくなってきました。
一般的な人にとっては、車の購入は家の購入に次いで大きな買い物です。
さらには、耐用年数や維持費を考慮すると、コストパフォーマンスとしては決してほめられたものではないと思います。
私たちのころは、車に夢を追った時代でした。
まっすぐ走ること、曲がること、止まることの基本性能の高い車を、自分で操ってそのスピードを競うモータースポーツは一種の憧れでもありました。
その私自身が、車を運転することが面倒くさくなっているのです。
ちょっとした遠出でも、高速道路の渋滞に巻き込まれると1~2時間は何もできないまま運転に集中しなければなりません。
集中力の衰えもあるのかもしれませんが、かなりの疲労が残ります。
普段の生活であれば、1~2時間のまとまった時間を自由に使えることなどほとんどありません。
人を運ぶための労力としては仕方がないこともありますが、自分一人であれば、よほど便の悪いところへ行くとき以外は、まず車を使うことは考えません。
他の便がない場合であれば、何とか行かなくて済ますことができないかと考えるようになります。
自分で車を運転している限り、その時間は運転すること以外には何もできないのです。
また、目や耳を他のことに使ってしまっては、この年になると運転そのものに影響が出ることがあるために無理ができません。
私は、車に乗って細かい文字を見ていると車酔いをする方ですので、細かな作業をすることもできません。
今後の車の機能は、このことを考慮しないといけないと思います。
既に様々な実験が行われています。
ロボットカーですね。
動力としての基本機能に環境保全、安全確保と運転することからの解放が伴った時に新しい移動手段としての車として位置づけされるのではないでしょうか。
その時には、車と言う呼び方ではなくなっているかもしれないですね。
16時前に「もてぎ」を後にして、常磐道の大渋滞のなかで何度か急ブレーキを踏みながら家に着いたのは、18時を過ぎていました。
運転そのものや車を操ることは決して嫌いな方ではないのですが、さすがに疲れますね。
運転して楽しい車は、日常使用や長距離使用には向かいないことが多いですね。
車選びも様々な基準があります。
自分の年齢や家族構成によっても変わってきますね。
あらためて、車について考えてみることができた貴重な一日でした。