2014年11月20日木曜日

私の歌詞の作り方

産経新聞デジタル版に、”「昭和」の青春”と言う記事が日曜日ごとに更新されています。

神田にあるフォーク酒場「昭和」に、夜ごとやってくるお客さんを取り上げた記事となっています。

フォーク酒場「昭和」は、お客さんが楽器を弾いてフォークソングを歌う形式の居酒屋としては草分け的な存在です。

神田の駅からわずか2分というビルの地下で、10周年を迎えた老舗です。
(参照:フォーク酒場「昭和」


11月16日の第9話の記事で、私のことを取り上げていただきました。

取材していた記者さんも、自分が好きだもんだから一緒に飲んで語っているうちに気持ちよくなっていたようです。

若干の記者さんの思い込みもありながら、面白い記事にしていただきました。

登場人物が仮名になっていますが、「平塚さん」が私(藤澤)のことです。

湘南の地名で置き換えるセンスは、さすがに言葉を売り物にしている商売ですね。

リンクを貼っておきますので、読んでみてください。
産経新聞デジタル 「昭和」の青春 第9話

新聞のページの構成が今一つで、全話を一覧で見ることが難しいようです。

第1話から通しで読んでも面白いですよ。


自分で読んでみて、久しぶりに歌詞のことを考えていました。

オリジナル曲を作り始めてからは4年以上になるのですが、久しく作っていませんでした。

半年以上間が空いてしまって作った曲は、比較的すんなりとできました。


私の場合は、作曲の下地がしっかりしていませんので、どうしても歌詞が先になります。

テーマを決めたら、まず一番の歌詞だけを考えます。

テーマに関連する単語を、30分くらいかけて一気に書き出します。

そこから詞になってしまうこともありますが、ここはぐっと我慢をして、単語をひねり出すことに専念します。


だいたい5分過ぎると、出尽くした感じになってきて手が止まり始めます。

ここからどれだけひねり出せるかが最初の勝負になります。

今まで出てきた言葉からの発想によって、新しい言葉が引き出されることが沢山あります。

一つ新しい言葉が出てくると、そこからより具体化する方向と、より抽象化する方向の2つで、さらに新しい言葉を引き出すことができます。


実際に歌詞として構成するときに使える言葉は、初めの方にスラスラ出てきた言葉よりも、苦労しながら無理やりひねり出した言葉の方が多くなります。

歌詞を書き始めたころは、言葉をためることもなく、いきなり詞を書いていました。

この時には、言葉を選ぶことよりも言い回しの方に気が行っていたように思います。

したがって、やってはみたかったのですが、体言止めや、単語を並べるような詞が苦手でした。

品詞で言うと、動詞や形容詞が詞の性格を決めていたのではないでしょうか。


単語(言葉)の書き出し(ダンプすると言ったりします)をしてみると、必要な素材がほとんど揃ってしまうために、その中から一番ふさわしいものを選ぶだけで済みます。

詞としての体裁を考える必要がなくなったのです。

それでも最適な言葉がなければ、その時にもう一度ひねり出せばいいだけのことです。


私の曲つくりは、詞をずっと眺めることや口にしてみることから始まります。

詞になっている以上は、そこには言葉としてのリズムが存在します。

一番わかり易いリズムは、五音と七音のものですね。


あらためて和歌のリズムと日本語の相性の良さを感じます。

和歌によって日本語の表現技術が磨かれてきたのですから、当たり前のことなのですが・・・

しばらく数日でも、詞を読んでいたり口にしたりしていると、どこかの部分に突然にメロディが浮かんできます。

これは、歌い出しのこともあれば、サビのこともありますし、時にはイントロのこともあります。


どこかの部分のメロディが出てきたときに初めて、それを軸として全体の構成を考えることを始めます。

ですから、私の曲は詞を聞かせるための曲となっています。

曲やメロディは、詞の思いをうまく届けるための道具として存在していることになります。


直近の曲は、現実の厳しさに追いまくられて夢のことを忘れていた、近頃の自分のことを詞にしたものです。

お披露目したいと思います。


タイトル:夢のにほひ

 熱い想い 語り合った  何でもできると 信じていた

 みんな家族を 持ってきた  みんな子どもを 育ててきた

 酒を飲んでも 明日を気にしてる
 
 病気の話は いつまでも尽きない

 やりたいことは たくさんあるが  あきらめることが 悔しくなくなった

 やっぱりお前と 飲みたい  昔と変わらぬ 夢のにほひ


 熱き想い ぶつけ合った  未来は永遠と 思っていた

 あいつも白髪が 増えてきた  あいつは田舎へ 戻っていった

 羽目を外したくても 外しきれない 

 今から勝負と言っても 何もしていない

 わかったようなこと 人には言うけど  わかってない自分を 一番知っている

 お前と飲みたい お前と話したい  つぶやく言葉に 夢のにほひ


 お前と会うのが 待ち遠しい  変わらず語り出す 熱い想い

 昔と変わらぬ 夢のにほひ



本日のセミナー&ミニライブでお聞かせしますよ。

ドタ参加も歓迎していますので、都合がついたらお越しください。