2014年8月1日金曜日

言語化のすすめ

日本語自体がとてつもなく大きな言語ですので、使いこなせるようになるだけでも膨大な年月を必要としています。

学校教育では、「国語」としての日本語を身につける(インプット)ことが精いっぱいで、使いこなすための言語技術を身につける機会がほとんどありません。
(参照:学校で教えない言語技術

知的活動のための唯一のツールが言語ですので、言語技術の巧拙によって知的活動そのものが影響を受けることになります。

その言語技術をほとんど身につけないままに社会に出ていくことになるわけです。


インプットとしての知識は徹底的に詰め込まれており、学校教育における試験はインプットされ蓄積していることの比べっことなっているわけです。

欧米のインプットの考え方との違いは、日本はインプットに価値を置き、彼らはアウトプットに価値を置くということになります。

インプットは言い方を変えれば、潜在力と言うことができると思いますし、アウトプットは現実に発揮された力と言うことができるでしょう。


最近のCMで人気を博しているYDKがありますね。

「やればできる子」ですが、これを一種の褒め言葉だと思っている人があまりにも多いことに驚きます。

すべての人が「やればできる子」であり、違いはやったかやらないかだけであるという当たり前のことが、これほど大きく取り上げられること自体が不思議です。


日本人は、可能性という言葉が大好きです。

現実的に発揮されている能力による結果よりも、期待値に対して目を向けます。

現実的な結果は、潜在力から生み出されているものと思い込んでいます。

したがって、いざ力を発揮しなければいけない場合に備えての、インプットの蓄積が求められることになります。


日本人は、専門的な能力よりも全人格的な人間性のほうが大切なものだと思っています。

狭い範囲での効果のあるアウトプットよりも、広い範囲でのインプットとしての知識の方を評価します。

現実に金になるのはどちらでしょうか。

金はアウトプットに対しての評価の具体的なものです。


蓄えた知識だけでは金にならないことが増えてきました。

アウトプットしか金にならないことが増えてきました。

普段から、アウトプットを習慣付けておかないとアウトプットの競争の中で勝てないことがわかってきました。


アウトプットとはインプットして持っていることの言語化のことです。

しかも人の目に触れて、評価をされることが必要です。

自分だけしか見ることのない日記などは、確かにアウトプットではありますが、せっかくやったアウトプットを磨く機会がありません。

人の目に触れないからです。


ネットの時代は、発信する者と利用する者では大きな差がついてきます。

発信する者は、そのためのインプットとしてネット環境を利用しますので、インプットはそのほとんどがアウトプットに結び付いていきます。

利用する者は、インプットそのものが目的になってしまいますので、せいぜい「いいね」や「おはよう」で残すだけのことしかできません。


ほとんどの場合はボタン一つで終わってしまうのではないでしょうか。

現実的なビジネスの中に身を置くと、能力や知識はほとんど金にならないことがわかってきます。

的確なアウトプットのみが唯一の金になる物であることがわかってきます。


より多くの人に批判される環境にありながら、日々アウトプットをしていかなければいけない環境がビジネスの環境ではないでしょうか。

しかも、具体的に批判をしてもらえることはほとんどなく、黙って否定されていくのが現実の世界でしょう。

ネットの世界でのアウトプットは、批判的な内容も返してもらうことができます。


世界中を見た時に、日本人に一番欠けている能力はアウトプットする能力です。

アウトプットするための言語技術を、身につけていないことです。
(参照:アウトプットの苦手な日本人

学校教育では身につきません。

自分で身につけるしかないのです。


人によっては、演劇や落語や演芸の道でアウトプットを身につけることもあります。

音楽や映像などで身につけていく人もいるでしょう。

メディアに触れていると、人のアウトプットにずっと浸っていることになってしまい、自分のアウトプットのことを忘れてしまうのです。

誰でもがアウトプットを日常的にしていると勘違いしてしまうのです。


身近な人に対して、話すこともそうです。

テーマを絞ってメールを書くこともそうです。

SNSへの投稿もそうです。

テーマを絞って、言語化することがアウトプットの基本になります。


話し言葉でもいいのです。

しかし、できることならば文字を書きましょう。

書くことでさらに刺激される知識がたくさんあるはずです。
(参照:最高の知的活動、文字を「書くこと」

それだけのインプットはたくさんしてきているはずです。


アウトプットを人目に触れさせましょう。

アウトプットに対して、意見をもらいましょう。

思っていることを、言語化しましょう。


人に意見をもらえなくとも、人目に触れる可能性があるという緊張感が技術を磨きます。

結果として、人目に触れなくとも、自分で人目として見直すことで技術が磨かれます。

アウトプットと考えるとメディアや体裁を何とかしなければと思ってしまいます。

どうでもいいのです。

まずは、言語化する習慣を持ちたいです。


メール、日報、レポートなど言語化しなければいけないものは、日々必ずあるはずです。

少しだけ、言語技術を意識してみませんか。

そのさいは、自分の発信した内容に対して、相手にどんな行動をしてもらいたいのかを考えられるようになると、技術が一気に磨かれます。


まずは、自分雄意見を言語化することからですが、次には相手を動かすことを考えるようになると次元の変わった言語技術になっていきます。

テクニックよりも、具体的な表現は一人ひとりの持っているものがすべてになりますね。

言語化することを続けてみませんか。




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