2014年5月27日火曜日

伝える言葉、動かす言葉

これからの社会を生き抜いていくために必要な言語技術が、人に伝えることと人を動かすことです。

言葉でこれをできるかどうかが問われることになるのではないでしょうか。


伝えることは、正確さが必要です。

同じ言葉を使っていても、一つひとつの言葉に持たせている意味は人によって異なります。

言葉が多くなればそれだけ、異なり方も大きくなります。


正確に伝えるためには、伝える相手が使っている言葉の意味を把握していないとできないことです。

結論から言ってしまうと、一度に大勢の人に対して正確に伝えることは不可能だと言うことです。

聞いている人がそれぞれ同じ言葉に対して持っている意味やイメージが微妙に異なります。


聞いているすべての人の言葉に合わせて言い直していたら、みんなが飽きてしまって聞いてもらうことすらできません。

大勢の人に伝えるためには、聞いている人たちに「聞こう、聞きたい、知りたい。」と感じてもらわないと難しいことです。

こちらが発した言葉をこちらが込めた意味として受け取ろうと言う姿勢になってもらわないと難しいこととなります。


発信側も、聞き手の集団的な性格に合わせた言葉を選ぶ必要があります。

聞き手も、興味を持って聞こうという姿勢が生まれなければなりません。

その時に初めて、ある程度の正確さをもって伝わることが可能になります。


一対一の場面における伝え方は、条件が変わります。

その場で相手の理解と言葉が確認できるからです。

理解内容と確認を繰り返しながら、より正確な理解を得ることが可能になります。


ここまでの状況では、相手に起きていることはインプットのみです。

知識の押し売りです。

発信側が求めていることは、得た知識やその知識を使ったアウトプットです。

聞き手側が、単なる自分の知識としてのインプットだけに終わってしまっては、せっかく伝えたことが半減してしまうのです。


聞き手が、単なる知識としてインプットするためだけであるなら正確さにこだわる必要はないのです。

正しく伝わっていって欲しいと願うから、正確さを求めた表現になるのです。

インプットしたものを使ってアウトプットするために正確さが必要になるのです。


人を動かしてアウトプットしてもらうためには、動機が必要になります。

動機は人の感情です。

アウトプットすることによって、何らかのプラスの感情が得られる状況を描かせてあげる必要があります。

現実的なメリットが伴えばもっと有効でしょう。


今度は聞き手の言葉ではだめです。

話し手の自分の言葉で、相手の感情を揺さぶらなくてはいけません。

本気になって相手にプラスの感情が得られる状況であることを伝えなければいけません。

そのためには、自分のこととして語らなければ相手を動かすことができません。

自分の経験、感じていること、したいことだから自分の言葉で語らなければいけないのです。


一般論で人は動きません。

勝手に想定した状況では人は動きません。

人を動かすのは人の思いです。


まがい物の話で人を動かすことはできません、自分が本気になれる本物の話でないと、自分の言葉が伝わりません。

わたしの周りの人たちは、一般に比べると人前で話す機会が多い人たちだと思います。

その人たちを見ていると、伝えることの上手な人はそこそこいます。

しかし、人を動かす話ができる人はほとんどいません。


それは、聞いた人の反応を見てみればすぐにわかります。

「いい話でした」「参考になりました」「続きも聞きたいです」はある程度のことが伝わったことの証です。

動かす言葉が伝わった時の反応は、言葉では出てこないです。

人によっていろいろな変化が出ます。


セールスや洗脳における反応とは違った、暖かい力強い空気が伝わります。

セールスや洗脳の動かし方は、その場の勢いが必要です。

場の雰囲気つくりもそのようになっています。


正確に伝えるためには、伝える相手の言葉を考えなければいけません。

相手を動かすためには、自分の言葉で語らなければ伝わりません。

相手の言葉を知る努力と、自分の想いを伝える言葉を使える努力をしておかないと、いざという時には役に立ちません。

正確さも、感情も、思いも、すべてを表現するのは言葉なんですね。


自分の言葉を磨くのも大切ですが、相手の言葉を理解することももっと大切です。

相手にないかをしてもらうためには、まず正確に理解してもらう必要があるからです。

自分の言葉でいくら話しても相手に動いてもらえないのは、前段階としての理解が正確になされていないからです。

ステップとしては、相手の言葉の使い方や持っている意味を確認することからですね。




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