2014年11月15日土曜日

太陽を表す言葉

北からは雪の便りが届くようになりました。

朝晩はすっかり冷え込んできて、昼間の太陽のありがたさを身に染みて感じる季節になりました。

ふと、思い立って太陽のことを表す言葉を探してみることにしました。


ぱっと思いつくだけでも、「日」「陽」はありますね。

日向(ひなた)・・・太陽の光が当たっている場所のことを指す言葉です。反対語は日陰になるのではないでしょうか。
「ひゅうが」と読むと、地名であったり軍艦の名前であったりします。
日向市、日向灘などは宮崎県に属していますし、日向の国と言えば現在の宮崎県のことですね。


烈日(れつじつ)・・・強烈に照りつける夏の太陽のことです。その日差しのことを言うこともあります。
秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)として四文字熟語で使用されることも多いですね。
検察官の記章(バッジ)のデザインに対する呼称となっているので、テレビでも聞いたことがあるのではないでしょうか。
秋の冷たい霜や夏の激しい日差しの様に、刑罰や権威が厳しくおごそかであることを表したものです。

日輪(にちりん)・・・まさしく太陽の別名です。
日輪草と書いて「ひまわり」と読ませることがありますね、太陽の様子はよくひまわりに例えられますね。
自然現象としての日輪は、"光環"または"光冠"とも呼ばれる現象で、太陽の周りに輪のように見えることを指すものです。

日暈(ひがさ・にちうん)・・・太陽の光を反射して、太陽の周りに見える光の輪のことを言います。
日輪と同じことを言ったものです。


赤日(せきじつ)・・・赤々と照り輝く、夏の太陽のことを言う時に使う表現です。
大安や仏滅などの六曜の一つである赤口(しゃっこう)のことをこう呼ぶこともあります。

仄日(そくじつ)・・・傾いた太陽のことを表す言葉です。主には西の方角に傾いた太陽のことを読んだものです。
夕陽、斜日、斜陽、などと同じような意味になります。
「仄」の字が傾「かたむく」と読めますので、読んで字のごとくと言うことになるのでしょう。

日足・日脚(ひあし)・・・雲の切れ目や木々の隙間などから差し込む光のことを言います。
また、太陽が上ってから沈むまでの時間のことを指す表現でもあり、日足が伸びたとか縮んだとかいうこともあります。

落日(らくじつ)・・・沈もうとしている太陽。


陽光(ようこう)・・・太陽の光のことです。
放電現象におけるプラズマを指す専門用語としても使われています。

斜陽(しゃよう)・・・夕陽や夕方の太陽で、西側に大きく固くいていると表現したもの。
天中にあった太陽が西に向かって勢いが衰えていくことに例えて、勢いが衰えることを言う時にも使う表現です。


そのほかには「暉」(き)の字で太陽を表すこともあります。

朝暉(ちょうき)・・・朝の輝く太陽のことを表現したものです。
「暉」は一文字でも「かがや(く)」「ひかり」とも読みます。

落暉(らくき)・・・沈む太陽、夕日、入り日のことを表します。


それ以外の表現では以下のようなものもあります。

紅鏡(こうきょう・こうけい)・・・赤く輝く丸い鏡という意味で太陽のことを表したものとなっています。

倒景(とうけい)・・・太陽が沈んだ後で、光だけが残っている様子を表したものです。
夕日や西日のことを言うこともあります。
もともとの意味は、水に映った景色が逆さまになっていることを指したものと思われます。

金烏(きんう)・・・太陽には三本足の烏がいるという、中国の伝説から来た太陽の別称です。
日本の伝説の八咫烏とも関係があると言われています。



これからはますます、陽の光がありがたく感じる季節になりますね。

まだまだいろいろな例えとして捉えることもできるのではないでしょうか。

自分なりの太陽の例えかたを試しても面白いのではないでしょうか。





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