2014年4月7日月曜日

私の出した結果で評価されるモノ達

私に結果を求める奴たちの実態が見えてきました。

私は自分の出した結果によってしか評価されていませんが、私にその結果を要求している奴らは私の出した結果によって自分が評価されているのです。

サラリーマンと個人事業主の違いがそこにあるのではないでしょうか。



サラリーマンは、ビジネス上の結果を結果を出すこと以外に様々な結果によって評価を受けます。

企業が大きくなればなるほど、直接ビジネス上の販売・製造(仕入)物流での結果を出す以外の人が増えてきます。

企業としての活動結果としてのビジネス上の数字だけでは評価できない人たちがたくさん出てきます。


また、ビジネス上の数字で評価できるポジションであっても、それ以外の評価のための結果を求める要素がついてきます。

ビジネス上の数字を出すには関係のない評価の項目も、人事考課という利用のために設けられています。


企業はビジネス上の数字の結果で得た利益の分配によって成り立っていますが、そこで働いている人はビジネス上の結果によってのみで評価されているわけではないというギャップが生じているのです。

中には、人が出したビジネス上の結果に対して評価をするだけのポジションすらあります。

直接ビジネス上の結果を出していないのに、人が出したビジネス上の結果によって評価を受けるポジションもあります。

企業の機能や部門・役職が細分化されることによって、ビジネス上の数字に直接かかわらない人がどんどん増えていきます。


ビジネス上の数字との直接のかかわりが少なくなればなるほど、人の出すビジネス上の結果によって評価しなければならなくなります。

それはビジネス上の数字以外の評価のための結果に対する基準を設けることになります。

評価されるための結果によってしか評価されませんので、評価項目の結果を出すために活動をすることになります。


そして、直接ビジネス上の数字に直接かかわらない奴の方が、人の出したビジネス上の結果を評価する奴の方が、より高い報酬を得ている現実が出てきます。

個人事業に比べると、非常にわかりにくい構図となっておりビジネス上の数字の結果と報酬が結び付きにくくなっています。



人は自分を評価する立場の人間がわかっている場合は、より良い評価を得るためにその人間との関係を構築しようとします。

評価の結果としての報酬によって生きているわけですから、少しでも良い評価を得ようとする活動は当たり前のことだと思います。

そこで良い評価を得ようとする項目の内容が、ビジネス上の直接の数字から離れていればいるほど、社会から離れていることになります。


企業は社会での活動の結果として、販売と利益を得ています。

企業は社会活動をしています。

しかし企業で働いている人間は、直接的なビジネス上の数字にかかわっている人間でないとその感覚が薄れてしまします。


さらには、直接ビジネス上の数字を出しているメンバーを評価している者は、その数字の集合されたものによって自らを評価されているために、あたかも自分がその数字を出しているかのような錯覚を抱いていることが多々あります。

企業の活動のなかで、直接社会と触れている部分は決して多くはありません。

企業の規模が大きくなればなるほど、社会と触れることなく企業の中のみの業務で活動が終始してしまう者が多くなります。

企業に属することは、企業から報酬を得ることですので、生涯企業に所属できれば心配はいりませんがそうはいきません。

物を買うことやアルバイト・パートなどで社会との経済的関係を常に保っておかないと、いざという時に感覚がずれていることがあります。


企業を離れてから生きていかなければならない時間が増えてきています。

定年前に企業を離れる機会が増えています。

自分で意識して社会との経済的なつながり(ビジネス上の数字のつながり)を作っておかないと苦しくなりますね。