3日間の研修となっており、初日は本人がもっている思考パターン、既成概念に気付いてもらえるようにアプローチしていきます。
自分がもっている思考パターンや既成概念は、知らないうちに習慣化されて身に付いてしまっています。
その思考パターンが、どんな体験によって形成されてきたのかを遡って見つけていくことをやっていきます。
高卒、大卒、大学院卒が一緒になって6名程度のチームを作って、研修を進めていきます。
自分が持っている思考パターンや既成概念は自分で気づくのはとても大変なことです。
心理テストや志向性テストなどで客観的な傾向をつかむこともヒントになりますが、そこから掘り下げていくことはなかなか難しいことです。
ましてやマイナスの体験によって形成された思考パターンなどについては、元の体験と同じような体験を避けてばかりきていますので触れるのも嫌なこととなっている場合が多くなっています。
これを助けてくれるのは周りにいる人たちであり、言いにくいことを言ってくれる人たちなのですが、この人たちと素直に向き合うことも難しいこととなっています。
一人ひとりと向き合ってじっくりと話をしていくと、突然本人の顔つきが変わる瞬間があります。
触れられたくないことに触れられた時と、何かに気が付いた時です。
誰でもがすぐにわかるくらいの変わり方をします。
新入社員研修という場もいい方に働いていると思われますが、触れられたくないことに触れた場合はさらにそのことについてこだわって話を聞きます。
触れられたくないことが思考のパターンを作った原体験であることがとても多いからです。
そうであろうという目星がついたところで、チームに戻って仲間とそのことについて話してもらいます。
すると、チームの仲間がその体験から導かれた本人の素顔である長所や短所を見つけ出してくれるのです。
それをきっかけに本人が新たな気付きを得ることができるのです。
この気付きが目の前で起こる瞬間があります。
突然、顔つきが変わります。
仲間と一緒に導き出されているのですが、本人が新たな気付きであると気が付いていないこともあります。
この場合はちょっとしたヒントを投げかけることですぐに気づかせてあげることができます。
そのあとのチームの仲間とのかかわり合い方は、具体的な行動として目に見えて変わってきます。
本人が気が付くまでしっかり導いてあげることが大切になりますね。
必ず本人が自分で気が付くと信じて、様々なアプローチをしていくことになります。
目の前で本人が気付き、その瞬間から行動が変わっていくことに出会ってしまうと、たまらない達成感を味わうことができます。
人の気付きや成長に貢献することができた喜びは、自分自身で経験することの数倍の感動があります。
手がかかった時の方が達成感が大きいのは、どんなことにおいても同様ですね。
なかなか自分の思考パターンから抜け出せない人もいます。
それでもきちんとチームとの向き合い方から話していくと、チームへの貢献をしているうちに知らない間に気付いてくることがあります。
色々なことからいろいろな気付きを提供することができるのですね。
新入社員の研修をやらせていただきながら、自分の気づきがどんどん増えていっていることがわかります。
ありがたいことですね。
若い人とも触れ合える場を持っておくことは大事なことですね。