今年は明日の5日が寒の入りになります。
二十四節気の一つの「小寒」になり、節分(立春)までの30日間を「寒のうち」と呼びますね。
寒中見舞いが出されるのがこの期間となります。
一年のうちでもっとも寒い時期で、「小寒」から15日目が「大寒」となります。
二十四節気では「冬至」→「小寒」→「大寒」→「立春」となります。
現実的な感覚としては一ヶ月ほどずれていて、2月が一番寒い季節になっている感じでしょうか。
お正月は一年のうちでも行事がたくさんある時です。
こんな時に行事のいわれなどを語りながら、独特の雑煮を食べることによって、より日本人であることを身近に感じることができるのではないでしょうか。
いくつか正月行事を取り上げてみましょう。
門松は、最近ではなかなかやる家も少ないと思いますが、左右一対の松を並べますね。
あの松は左側が雄松(男松)と右側が雌松(女松)があるのを知っていました?
同じ松に男株と女株があるのかと思って調べてみたら、違っていました。
確かに雄花と雌花はあるようですが、木そのモノに雄雌があるわけではありませんでした。
男松と女松は木の全体や葉の形から言われていた、違う種類の松の一般的な呼び名だったようです。
男松はクロマツのことで、女松はアカマツのことのようです。
日本に自生する松は7種類と言われていますが、その主なものがクロマツとアカマツです。
クロマツは主に海辺周辺に育成し、アカマツよりも大柄で枝も葉も太く長くてかたいので、荒々しい感じがします。
アカマツは低山地周辺に育成して、肌が赤みがかっており立ち姿も優しい感じがします。
対照的なこの2つを、男と女、陰と陽に例えたのかもしれないですね。
歳神様がいらっしゃる間(7日まで)、飾っておくためにその期間のことを「松の内」と言っていますね。
次は鏡餅です。
正月は歳神様をお迎えする行事として、各地方で独特の行事が行われていますが、鏡餅はほとんど共通です。
鏡餅は歳神様へのお供え物であるとともに、歳神様が依る所とされています。
丸い形は、神様が宿る鏡(八咫の鏡など)としての形からきていると言われています。
また、
丸餅は人の心(心臓)を表す形とも言われています。
大小2段で、太陽と月、陰と陽を表していると言われており、円満に穏やかに年を重ねるという意味合いもあるようです。
もともとは、元旦に固いものを食べる「歯固め」の儀式に由来してるとも言われています。
固いものを食べて歯の丈夫さを確認して、長寿を祝うという儀式だそうです。
次は、元日と元旦です。
年賀状に書くのは元旦ですか?
年賀状の始まりも、忙しさの表れだそうです。
むかしは、年始のあいさつは出向いてしたものだそうですが、挨拶に行けない人に手紙を送るようになって、定着していったそうです。
さて、
元日は1月1日のことですね。
元旦は1月1日の朝のことだそうです。
歳神様が降臨される、その時のことを指して「元旦」と言っているのだそうです。
初日の出との関連がありそうですね。
お正月は言葉の成り立ちを含めて、日本語の素晴らしさに触れるいい機会ですね。
いまは、調べるのも簡単にできますので、みんなで正月の言葉について話してみてはいかがでしょうか。