2014年1月3日金曜日

三が日・・・日本人は三が大好き

今日で正月三が日が終わります。
「三が日」について見てみました。

「三が日」は新年を表す季語にもなっていますね。
1月1日、2日、3日の3日間のことを呼びますが、正月を付けずに単に「三が日」と言うこともあります。

休日の面から見てみると、労働基準法によれば国民の休日などと同じ扱いとなっていて、法定外休日となっています。

官公庁は法律によって、12月29日から1月3日までが6連休となっています。



日本人はこの三という数字が大好きです。

一や二に比べて非常に安定した感覚を与えてくれます。
四や五に比べて洗練されたまとまった感覚を与えてくれます。

昭和33年という年があります。
長嶋茂雄が巨人に入団して、背番号3、打順3番、3塁手(サード)でデビューした年です。
東京タワーが完成した年で、その高さは333メートル(正確には332.6m)です。

私の生まれ年は昭和32年なのですが、何となく33年生まれがうらやましく思ったりします。



その昔、セールスのトレーニングを受けたときに記憶に残っていることがあります。
ほとんどのことは忘れているのですが、このことだけは記憶に残っており、かなり使ったことも覚えています。

それは、選択肢として三つのことを提示するということです。

セールスですから目的は販売することです。
販売したいものを販売するためには、三つの選択肢を用意して選ばせると失敗しないというものでした。

選択肢が一つだけでは押し売りになり反発を受けます。
二つですと見方を変えれば対象はまだたくさんあると思われます。

三つあると、ある程度の分野を網羅し、その中の典型としての三つを選びぬいてきたという錯覚を持つことになります。

三つの選択肢を用意した場合は、その中の一つに決着することが可能です。

試しに、四つでやったことがありますが失敗しました。
候補はまだ沢山あると思われて、その四つの中で決着することができませんでした。


どうも三つというのは不思議な力を持った数字のようです。

結論の出ない会議で意見を求められた時などにとても有効なことは、「問題は三つに絞られているようですね。」と言って話し始めると、簡単に決着することが多いです。

 

別に整理して三つにする必要もなく、直前に出てきたことを三つ取り上げれば、ほとんどの場合は
その中で決着に向かいます。

かなり有効ですので、お奨めですね。


どうやら私たちは、三という数字に無限を表す円の一部としての感覚を持っているようです。

反対とか逆とか言って二つのモノを比較することはよくありますが、一般的にはあまり三つのモノを並べることはありません。

それですから、余計に「三大〇〇」、「ベスト3」、「トップ3」などというものが、いかにもそれらしく聞こえるわけですね。


自分の意見や考えとして、どうしてもそこに同意が欲しい場合があります。
反対意見や考えを提示して比較するのはもちろんのことですが、第三の観点が入るととても同意の確率が高くなります。

書かれているものでも、講演においても、上手な人は三の使い方がとても上手です。

意識して三つを並べてみませんか。
驚くほど意見が通りやすくなりますよ。