2014年1月2日木曜日

初詣で柏手。

初詣には行かれれましたか?
どこに行きましたか?

神社ですか、お寺ですか?


日本人の場合は、「神様、仏様」と言われるように、よほどのことがないとお寺と神社の区別することはないと思います。

結婚式や地鎮祭などは神社の神官によって執り行われますが、葬儀になるとお寺の住職によって行われて、死後は仏様になるようです。

昨年は、出雲と伊勢の遷宮が同じ年に行われた歴史的な年になりました。


ところで、神社の参拝は「二礼、二拍手、一礼」と言われていますが、やっていますか?
これってどこから来ているのでしょうか。

色々な説があるようですので、少し見てみました。


同じことを「二排、二拍手、一排」と言うことがあるそうです。
こちらの方が正確な言い方だそうです。

実はお辞儀の仕方によって、礼にも呼び方があるのだそうです。

「排(はい)」とは最も丁寧なお辞儀で、腰をほぼ90度に曲げるもののことを指すそうです。

「揖(ゆう)」と言われるのがその次に丁寧なお辞儀で、「深揖(しんゆう)」と呼ばれるのが腰をおよそ45度にまげる事で、「小揖(しょうゆう)」と呼ばれるのが15度程度曲げる礼となります。

丁寧さの順番で言いますと、排>深揖>小揖、となります。

「礼」は「排」や「揖」を合わせたお辞儀の総称のことになるようです。

一般的に正式な参拝の方法は、「二礼、二拍手、一礼」だそうです。



神官が行う参拝は、個別の神社の歴史によって異なるところもあるようです。

例えば、伊勢神宮では八度排、八開手で行われますし、出雲神宮や宇佐神宮などでは四拍手で行われたりしています。

それにならって参拝をする一般参拝者もいるようですが、神社における正式参拝は「二礼、二拍手、一礼」を基本としてしていればよいそうです。


柏手は日本独特の礼拝方法となっています。
あれほど拍手の好きな中国人でも、礼拝において手を打つことはしません。

拍手は賞賛や喜びを表す世界共通の表現方法となっていますが、この拍手が神様への礼拝作法に採り入れられたのは日本だkとなっているようです。

日本では古くから、神様や貴人を敬いおがむときに柏手が用いられてきました。
神道における柏手は、人が普通に表す拍手という表現を儀礼にまで高めたものとなっています。

その結果、日本の神様は畏れあがめる対象としてではなく、喜びを共にする身近で親しい存在としてあるのです。

柏手は、古代には朝の儀礼にも行われていたそうです。
饗膳に対して手を打った礼手(らいしゅ)と言われる作法もあったと記録されています。

その際の食器に柏の葉を使ったことから、カシワ手と称するようになったとも言われています。

われわれにとってはおなじみの、中国の歴史書「魏志倭人伝」によれば、「大人の敬するところをみると、ただ手を打って跪排(ひざまずいて礼をする)のかわりにする」と記されているところがあります。


また、柏手には和合の意味合いもあると言われています。
両手を合わせて音を出すことが和合の証とも言われています。

近年、女性が参拝する時には柏手で音を立てないという、間違った説があるようです。

きちんと音を立てることの方が、本来の趣旨にかなっているようですね。


拍手は日本古来からの伝統的な拝礼作法であると同時に、日本人の敬虔な心を示す作法であると言うことができるでしょう。
また、日本人の礼節のシンボルともいえます。

御神前において整然と打ち鳴らす拍手は、はたから見ても清々しく、御神前の雰囲気に相応しいものです。

初詣の礼拝も、絵になる美しい礼拝で行いたいものですね。