先日、生まれて初めての体験を2つしてきました。
一つ目が速読です。
二つ目がボイストレーニングです。
両方とも言語に関わりが深いことが、同時に続けて体験できるということで楽しんできました。
速読は思っていたことと正反対のことをやっているので驚きました。
目の周りの筋肉を柔軟にして、眼球の動きをスムースにすることや、呼吸によってリラックスするこ
となどは想定内だったのですが、読書に集中しないのには驚きました。
読みながら会話をしたり、周りの動きや音をわざと意識して感じたりすることが速読に役立つとは
思ってもいませんでした。
普通ならば集中して読書をするときの邪魔になるから静かな環境を探すところですよね。
より集中して読書したほうが早く読めると思っていたのは、間違いでした。
どんなメカニズムでそうなっているのかについてはよくわかりませんが、およそ1時間の体験の中
で約3倍の速さで読めてしまいました。
しかも、理解度は3倍の速さで読んだ方が高いのです。
今までの自分の思考では考え付かない結果ですが、事実ですのでそのメカニズムについては納得
する形で理解しておきたいところですね。
ボイトレーニングはさらに新たな発見がありました。
日本語が母音を中心にできていることを改めて確認することができました。
早口言葉で実験するとよくわかります。
私も滑舌がいい方ではないので、基本的に早口言葉は苦手です。
それがリズムに乗って淡々と喋れてしまうのには、同じように驚きました。
私はシンガーソングライターとして人前で歌う事もあるので、その時にはリハーサルからかなり気を
使います。
ライブなどでお金をいただいているときは尚更ですが、一朝一夕に上手くなるわけではないので毎
回真剣勝負です。
ところがこの方法ですと、途端に滑舌がよくなりますので練習にもってこいだと感じました。
その方法を早口言葉を例にしてご案内しましょう。
たとえば「青巻紙、赤巻紙、黄巻紙」という早口言葉があります。
私の苦手とする早口言葉の一つです。
まずはこれをローマ字で書いてみます。
A O MA KI GA MI A KA MA KI GA MI KI MA KI GA MI
となりますね。
次にこのローマ字から母音だけ抜き出します。
A O A I A I A A A I A I I A I A I
「ア オ ア イ ア イ ア ア ア イ ア イ イ ア イ ア イ」
口をしっかりあけてこの母音だけを何度か発音してください。
ゆっくりでいいのですが、一音ずつはっきりと口を開くことが大切なようです。
5回もやれば十分ではないでしょうか。
さて、それではもとの早口言葉を言ってみましょう。
「あおまきがみ あかまきがみ きまきがみ」
どうですか?
すらすらと言えませんか?
他の早口言葉でもやってみてください。
どうやら早口言葉だけではなく、日本語の発音そのものにおける母音の発音はとても大きな要素
になっているようですね。
試しに、自分の曲を練習する時にこれをやってみました。
歌詞のすべてを母音のみに置き換えて2回ほど歌ってみてから、本来の歌詞で歌ってみました。
驚きました。
何とスムースに言葉が出てくるのでしょうか。
聴いている方はもっと違いが判るのではないかと思います。
知らないことで役に立つことってたくさんありますね。
今回の体験もSNSやブログで普段発信していることから繋がってきたことです。
大きな財産になるものを見つけることができました。
今度はこれを発信することで、誰かの役に立てるといいですね。