2013年8月6日火曜日

日本語を表す言葉

日本語の誕生を含めていろいろな方の意見を見ていると、日本語やそのもとになる中国語に対し

て様々な呼び方をしていることがよくわかります。

なるほどと思わせる言葉があったかと思うと、同じ人なのに首をひねる様な言葉があったりでいかに定着していないかがよくわかります。

自分の中でも日本語についての言葉があいまいになってきているので、今後のためにも一度整理しておきたいと思います。


まずは導入した中国語について、一番多くの表現は「漢語」です。

これは時代は幅広いですが中国で使われていた用法を含めて、導入した言語ということで「漢語」だと思います。

日本語としての漢字のもとになった文字と読み方(音読み)を含めたものだと思います。

明治に入って日本で作った漢字の組み合わせを「和製漢語」という場合がありますが、日本で作られた言葉だが、もともとの漢語と同じ使い方をするものと言うことだと思います。

特に中国に逆輸出されて、中国語として定着した日本で作られた漢字の組合せについて言うことが多いようです。

「漢字」は日本語として用いる漢語の文字としての呼び方ということでいいのではないでしょうか。


日本にもともと話し言葉としてあったものを「倭語」と言うことがあります。

漢語導入以前の日本の名称「倭国」だったところからとった言葉だと思われます。

文字のできる前にあった話し言葉としての原日本語の意味として「倭語」を使うことはこれからもあると思います。

この「倭語」に対して書き文字としての漢語の読みを当てていったものが、仮名のもとになる漢字となります。

「古代やまとことば」も「倭語」とほとんど同じ意味合いだと思われます。

「上代日本語」というような表現をする場合もあるようです。

文字にしているときはいいのですが、話し言葉にすると「和語」と意味が近いだけに使うほうが気を付けないといけないですね。

「和語」は時代を限定しない、漢語や外来語でない日本独自のことばという意味になります。


「やまとことば」はとても広い範囲をとらえた言葉です。

私の使っている意味合いでは、倭語、漢字の訓読み、ひらがなでしか表記できない言葉をあらわしていますが、人によっても解釈には違いがある様です。

私は、親しんでもらうために「やまとことば=ひらがなことば」ということも頻繁にあります。


時代を追ってみてみましょう。

まずは話し言葉としての「倭語」が存在していました。

そこに最文明国より仏教や政治のことばとして「漢語」を持ってきました。

公式文書や男文字としては「漢語」を用い、それを「倭語」で読んでいました。

やがて「倭語」に「漢語」の音を当てた「仮名」を発明します。

公式文字・男文字としての「漢字」、女文字・子供文字としての「仮名」を用いながら、話し言葉としては「倭語」を使っていきました。

社会的な階層によって独特の言葉が使用されていくようになります。

皇族、高官、僧侶、武士などの階層において独特の言い回しが広がっていきます。

そして、町民や職業によってより細かく言葉や言い回しの種類が増えていきます。


単純に言えば、「倭語」があって「漢語」がやってきて「仮名」ができた。
ということでいいのではないでしょうか。

漢字仮名交じりの表記方法で、文の構成・文法がある程度確立し、論理的な文が書けるようになるまでは明治を待たなければいけないようですね。

浄瑠璃や歌舞伎の謡曲的な物にはなじんだものの、日本語自体がきちんとした論理の展開には向かない言葉だったようです。