います。
これは「やまとことば」ではないのでは?と思われるものもひらがなにすることで、「やまとことば」の
ように聞こえますので、細かなことは気にしないでいきましょう。
では、「やまとことば」へのお誘いから。
「いざなう、いざない(誘う)」
おさそいする。
イザナギやイザナミの音とも共通する、むかし心を刺激される言葉です。
「しらべ(調べ)」
音のひびき、音のふるえ。
「音」「声」が使用頻度が多いので、音に関するときにあえて使ってみると面白いです。
「たおやか(嫋やか)」
(特にしぐさが)ゆったりしていて、しなやかで優しい感じ。
漢字が「女偏に弱い」となりますが、今はそんな女性はいませんよね。
「あでやか(艶やか)」
つやがある、色っぽい。(艶っぽい)
「おっとり」
気持ちや振る舞いがゆったりとしている様子。
現代日本語の使い方では、間の抜けているゆっくりさを表し、否定的に使われることが多い。
「おもむき(趣き)」
ものごとの様子、気持ちのありよう、ただよう感じ。
「おもむきがある」の使いかたで、感性に訴える雰囲気をあらわす。
「うるわしい(麗しい)」
振る舞いや姿が美しく整っている様子、潤いを含むような美しさ。
心温まる見事な様子をたたえて使うこともある。
「ふぜい(風情)」
すがた形、見た目の様子。音読み漢字ですので「やまとことば」ではありません。
「やまとことば」では「おもむき」にあたります。
「町人風情が」と使うと侮辱語になる。
「そよぐ(戦ぐ)」
そよそよと風が優しく吹く様子。
漢字で使うと「いくさ」となって意味が通じにくくなります。
漢字で「戦ぐ」と書いて、これを「そよぐ」と読める人はそんなにいないと思いますよ。
「せせらぐ、せせらぎ」
浅い小川の水が瀬を流れる様子。
漢字で表すことのできない独特の日本語表現。
「はぐくむ(育む)」
大切に守り養うこと。気持ちや体を育てること。
「なごむ、なごみ(和む)」
気持ちがゆったりしてやわらぐこと。
どことなくゆったりとしている雰囲気や態度にも使います。
「やわらぐ、やわらぎ(和らぐ)」
気持ちがゆったりして穏やかになること。
景色や雰囲気が穏やかに心地よくなること。
「そぞろ(漫ろ)」
何かに気を取られて落ち着かない様子。
目的もなく知らないうちに何かをしている様子。
「いそしむ(勤しむ)」
何かに努め励むこと。
「うつろい(移ろい)」
違ったものに変わっていくこと。
特に盛んだったことに陰りが出て色あせることに使われる。
「よすがら、よもすがら(終夜)」
日暮れから夜が明けるまでの一晩中のこと。一日中として使われることもあります。
漢字は意味から来た当て字ですね。
「やまとこば」は文字のなかったころの基本的な動作を表した言葉が多いですから、動詞や動詞か
ら派生した言葉が大半となります。
何気なく使っている言葉もあると思いますし、こんな言葉もあったなと思うものもあると思います。
普段の行動を少し置き換えてみると面白い変化が現れるかもしれませんよ。