2013年8月15日木曜日

不思議な日本語「ひらがな」

日本語に対しての世界での興味は、私たち日本人が思っているよりもはるかに高いものです。

最先端の分析では、日本語を母語として使いこなしている日本人の思考能力は、他のどんな言語を母語とする場合よりも高いとしているものもあります。

その特徴としては以下の3つを中心に指摘されています。
  1. 独自の表音文字である仮名を生み出し、古来よりの口語を2000年以上にわたり継承し使用している。
  2. 表意文字である漢字を使いこなし、新しい文化や文明・知恵を新しい語彙・カテゴリとし簡単に取り込んでしまう。
  3. 複数の種類の表記文字(かな、カナ、漢字、アルファベット、英語)を使いこなし、おびただしい表現方法を持つ。

映画の大版広告やポスターにひらがな、カタカナ、漢字、英語が書かれているのを見た外国人は、何カ国語かに翻訳してあるものだと思ったそうです。

映画のタイトルは英語で、監督・出演者はカタカナで、解説は漢字かな交じりで、キャッチコピーは漢字で、という具合ですね。

その日本人の政治・外交における交渉下手さが彼らにとっては不思議でならないのです。

交渉する相手の言語(=思考)に合わせてより的確な表現をすることができる言語を持っているのに、なぜこんなにも交渉が下手くそなのかがわからないのです。

ビジネスレベルの交渉では十分にそのチカラが発揮されているものですから、日本ではバカが政治家になるのかと言われているくらいです。

本当にイギリスのケンブリッジ大学がやった実験かどうかは定かではありませんが、ひらがなについてのこんな実験があります。

面白いので是非やってみてください。

次の文をさらっと読んでみてください。

こんちには みなさん おんげきですか? わたしは げんきです。
この ぶんょしうは いりぎすの ケブンッリジ だいがくの
けゅきんうの けっか にんんげは もじを にしんきするとき
そのさしいょ と さいごの もじさえ あいてっれば
じばんゅんは めくちちゃゃでも ちんゃと よめるという
けゅきんうに もづいとて わざと もじの じんばゅんを
いかれえて あります。 どでうす? ちんゃと よゃちめうでしょ?

変だと感じるところもありますが、思ったよりもちゃんと読めませんか?

めちゃくちゃで言葉になっていないところもありますが、内容は完全に把握できませんか?

実はなぜ読めるのかその理由は分かっていません。

一つだけ取り上げてみると、最後の「よゃちめうでしょ」などは、これだけだったらなんだかわからないですよね。

でも、ずーっと読んでくるとなぜか「よめちゃうでしょ」と読めてしまいます。


ひらがなを読むときは一文字ずつ認識しながら読んでいるわけではなさそうですね。

ここで言っているように最初と最後の文字がポイントなのか、使っている文字がポイントなのか、文字数なのかは全く分かっていません。

どうも、一括りとして記号のように認識しているのではないかと考えることはできそうです。

まだまだ、日本語は奥が深いですね。