2013年6月13日木曜日

日本人に文法は必要か

言語を検討・比較するときに最低でも2つのカテゴリに分けて考えます。
つまり言語を語彙と文法に分けて比較検討するということをやるわけですね。

ところが私の目的は言語の研究でも比較でもないので、この辺は参考にしながらもほとんど無視しています。

私の目的は外国語(特に英語)を学んで使えるようにならなければいけないという間違えた方向性に注意を喚起することにあります。
母語という思考をつかさどる一番大切な言語に目を向けていただくことにあります。
わたしも初めて母語という言葉に出会ったときは、なんだこれは、母国語とどこが違うのかと思いました。

いまは、一応理解しているつもりです。

でも、母語についてのはっきりした定義なんてないんですよ。
何となく主に母親から伝えられて感覚として身についた言語、程度でいいと思いますよ。


さて、皆さんは小学校の時に習った国語の文法って覚えていますか?

私が覚えているのは品詞の名称と動詞の変化くらいですかね。
未然、連用、終止、連体、仮定、命令、意思、音便・・・語呂がいいので何となく覚えていますが内容は覚えていません(中学生だったかも)。

私は曲を作りますので歌詞を書くときにあえて体言止めにすることがありますので、連体形くらいは何となく分かるところでしょうか。


言語を分析したり比較したりするときは文法はとても大切な要素になりますが、母語として使っている人たちはどの言語であっても文法を意識することはないと思われます。

特に日本語は主語が省略されることが大変多いですし、語順が入れ替わることもしばしばです。
主語+動詞+(修飾語+)目的語の順で出来上がっているものを探すほうが難しいくらいですね。
ことに、
はなし言葉においてはなおさらだと思います。


外国人が日本語(はなし言葉)を習うときに一番難しいのが助詞だといわれています。
一応わかっている範囲で助詞の種類を挙げてみますと、格助詞、並立助詞、終助詞、間投助詞、
副助詞、係助詞、接続助詞、準体助詞くらいはありそうです。
 
ガリレオの福山雅治ではありませんが、さっぱりわかりません。
こんなものを意識して使ったことはあるでしょうか?
学校の試験に出てこなければ覚えることもないでしょう。
 
 
私が思うに、日本人が日本語を使っている限り文法はあえて必要ないと思います。
母語の持っている感覚で何となくおかしいなと感じたときは、文法が間違っているか言葉が間違っ
ているかです。
文法を意識しなくても私たちは母語を使いこなせるのです。
 
 
ところが小学生の時に習った文法が役に立つときがあります。
それは日本語以外の言語を学ぶときです。
他の言語のほうが語順を含めて文法に厳格に従っていることが多いため、言葉として覚えるよりも
文字の並びとして覚えたほうが正確だからです。
 
他の言語の文法を学ぶときの用語が日本語の文法を学んだ時の用語と同じなのです。
そしてその用語の意味するところも同じなのです。
 
他の言語は日本語ほど主語が省略されませんし、語順も日本語ほど入れ替わりません。
つまり日本語の文法を学んでおけば他の言語の文法はもっと単純なのです。
 
 
言語を学ぶときは持っている母語より大きな言語は身につきません。
日本語は語彙も文法もとても大きなものです。
他の言語を母語とする人たちが日本語を身につけることは、我々が他の言語を身につけるよりも
はるかに難しいのです。
 
 
文法に関してのわたしの結論はこうです。
他の言語を学ぶ必要がある場合には、日本語の文法を学ぶことは大いに役に立ちます。
そうでない場合は母語としての感覚の中にある感性だけで十分ではないでしょうか。
 
ただし、英語という学ばなければいけない試験に出る必修科目がある限り、日本語の文法を身に
つけておいたほうがいいということになりそうです。
 
しっかりとした日本語が身についている人ほど英語の上達も速いことは現実のようですね。
コミュニケーションの道具としての英語を学ぶ必要のない時代がそこまで来ています。
 
瞬間自動翻訳ソフトはほぼ出来上がっています。
言語学として英語を学ぶことを別にすれば、英語を学ぶ必要はなくなるわけです。
 
ますます日本語が大切になってきますね。
 
 
 
 



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