昨日の有楽町での朝活の後で日本語ネタを2つ見つけました。
休日ブログのテーマにぴったりな、対照的な内容だったので写真を撮ってきました。
1つ目は下の写真です。
この日がドリームジャンボの発売開始日でした。
西銀座デパートの宝くじ売り場の1番窓口前には長蛇の列ができており、TVカメラも何台も来ていました。
ドリームジャンボ宝くじの行列横にあったのぼりです。
奥の細道にひっかけた見事な駄洒落ですね。
思わず頭が喜びました。
イヨッ! 座布団一枚!
理屈抜きでニッコリしてしまいます。
日本語っていいなあと思いますね。
どうも駄洒落(語呂合わせ)は普段使っている頭とは違うところが刺激されるようです。
見事な駄洒落に出会うと頭が喜んでいる気がします。
これって結構いろいろなことがいっぺんに頭の中で行われているんですよね。
「億の細道」まずは視覚から入ってきます。
頭の中で音に置き換えます「オクノホソミチ」。
するとその音から「奥の細道」が引き出されてきます。
すると「あれ違うぞ!」と言うことになって、また視覚で「億」を確認します。
その時は一緒に「ドリームジャンボ」を見ているのでしょうね。
おっ、そうか! 宝くじの〇億円と掛かっているな。
更に「億の細道」を〇億円当選への険しい細い道を思わせてくれます。
これらを極めて瞬間的に行っているわけです。
この、「おっ、そうか!」が脳科学でいうアハ体験と同じような効果を生んで、脳細胞を刺激するようです。
音が少ない割には言葉が多い特徴を持つ日本語は、同音異義語が豊富に存在します。
母音の長短や濁音・半濁音まで含めるとすごいことになるでしょう。
その上、ひらがな・カタカナ・漢字・アルファベットまで使えるとなったら・・・
まさしく駄洒落を楽しむには絶好の言語と言えるでしょう。
もう1つは駅前のイベントものです。
下の写真を見てください。
私は「へ~、こんな日があるんだ。面白いな」と思って撮影しました。
準備中だったのでちょっと見にくいかもしれませんね。
ステージ看板の一番上に「5月17日は、高血圧の日。」とあります。
何かが引っかかったのですが、すぐにはわかりませんでした。
皆さんはすんなり頭に入ってきましたか?
私はしばらくたっても頭のどこかがほんの少し固まってしまったような、すっきりしない感覚がありました。
そのまま電車に乗って撮った写真を見直していた時に
「おっ、そういうことか!」がやってきました。
問題は「高血圧の日」でした。
通常であれば「〇〇の日」はその〇〇のための日か、そのことを祝う・記念する日です。
たとえば「こどもの日」はこどものための日、子供が無事に育ったことを祝う日です。
「終戦記念日」は戦争が終わったことを記念する日、
「体育の日」はオリンピック(体育)を開催したことを記念する(祝う)日です。
そうすると、「高血圧の日」は高血圧を記念する(祝う)、高血圧のための日ということになってしまいます。
高血圧を記念することはないですよね。
せめて「高血圧予防の日」とするところでしょうね。
「勤労感謝の日」は「勤労の日」ではなく勤労に感謝するから「勤労感謝の日」なのです。
「おっ、そういうことか!」がやってきた時は、思わずうれしくなりました。
頭が喜んでいるようでした。
これもまた、アハ体験と同じようなことが言えるかもしれないですね。
いや~。日本語って本当に面白いですね。