2014年11月13日木曜日

雪の表現について

北の方では雪の便りを聞くようになってきました。

方言として聞いたことがないような雪の名前もありますが、どちらかと言うと文学的な表現に使われる雪について抜き出してみました。

大きく降り方としての雪と積もっている雪の呼び方があるように思われますが、中にはどちらともいえない呼び方もあります。



こな雪、ぼたん雪、べた雪、などは降り方を表しているようですし、しまり雪、ざらめ雪などは降った後の積もっている状態を表した表現のように思えます。

特に文学的かなと思えるような雪を選んでみました。


あわ雪・・・泡のような雪と言う場合もありますし、淡い、はかない感じの雪と言う場合もありますね。
和菓子の名前なんかによく使われていると思います。
淡いという表現がふさわしい雪はうっすらと積もっている透けているような状態であっても、軽さが感じられていかにも日本的な表現ですね。

うす雪・・・実際の状態としてはあわ雪と同じようなものだと思いますが、「あわい」と「うすい」の感覚の違いは一人ずつ持っている内容が異なるかもしtれないですね。

こごめ雪・・・漢字で表すと、小米雪となるのだと思います。
小米の感覚をどのように持っているかでニュアンスが違ってきますね。
音としては、小米があまり馴染みがありませんので、「屈め」をイメージとして持ってしまうこともありますね。
そうなるとだいぶ硬い感じが出てしまうと思います。

ささめ雪・・・漢字で表すと細雪ですね。谷崎潤一郎の小説を思い出す人も多いのではないでしょうか。
「ささめ」と言う音はいかにも日本語らしいもので、音とイメージがよく合っていると思います。

しずり雪・・・これも漢字で書いた方がわかり易いかもしれません、「垂り雪」となると思います。
これは降っている雪でもなければ、積もっている雪でもありません。
木の枝に積もった雪が、落ちることのことを現わしたものです。

友待つ雪、友待ち雪・・・次に雪が降るまでの間、溶けないで残っている雪のことを現わしたものです。
友待ち月や宵待ち草など、待つと言う言葉を使って表現したものは意外と多いですね。

なごり雪・・・春になったころ冬の名残のように降る雪のことですが、人と別れた後に降る雪のことを指すこともありますね。
漢字で書くよりもひらがなで書いた方が日本語らしい感じがします。
イルカの代表曲を思い浮かべる人も多いと思います。

まだら雪・・・これも振り方にも使われますし、積もり方にも使われる表現です。
はらはらとまだらに降っている雪にも当てはまりますし、まだらに降り積もった雪にも当てはまりますね。

ふすま雪・・・襖(ふすま)のように高く積もった雪を表したものだそうです。
何かが積んであったり積もっていたりした場合には、襖の高さは高いものとして感じられていたんですね。

み雪・・・女性の名前ではありませんよ。
深い雪であったり、雪の美しさを表す言葉であったり、雪そのものを美化して表現したものです。

忘れ雪・・・その冬の最後に降る雪のことを現わしたものです。

雪消し雪・・・忘れ雪と同じような感じですね。
それまで積もり残っていた雪の上の降って、残った雪と一緒に溶けていってしまう雪を表現したものです。


冬の代表としての雪は、季語としても使用されており、日本人にとってはとても親しみのあるものです。

雨に比べると、季節的にも限定されており、またその降り方も本当にかすかなものから猛吹雪まであります。

動きの少ない季節にすべてを覆い隠してしまうかのように降る雪は、古代からいろいろな表現をされてきました。


文字を持たないイヌイット(エスキモー)の言葉においても、雪を表す表現は何十種類もあると言われています。

もしかすると日本語の雪の表現はそれに匹敵するかもしれないですね。

自分だけの雪を表現してみることも一興ではないでしょうか。





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