それによれば、世界には現用文字が28種類あり、そして歴史的文字が97種類あるという報告がなされています。
ききなれない言葉ですよね、現用文字という言葉は。
これは日刊新聞が発行されており、その新聞に使用されている文字のことだそうです。
日刊の新聞が発行されるためには、少なくとも数百万人レベルの人がその新聞を購入しないと、経済的には成り立ちませんよね。
上はどこまで行くのかわかりませんが、その文字を理解する人がたくさんいない限りは日刊の新聞として存在することができないことになります。
そうしてみると、いまの地球上の主要文字としては現用文字の28種類を基準においていいのではないでしょうか。
日本語の文字は、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットと4種類を日常的に使っており、実に世界の文字のうちの7分の1を使いこなしていることになります。
さらにこの中で、ひらがな、カタカナ、についてはの本独自の文字であり、他の言語との休通性は全くありません。
また、漢字、アルファベットについては、世界中で使用している人口のそれぞれ2位と1位を占めるものとなっており、広範な共通性を持ったものとなっています。
世界共通語しての地位をほぼ確保した英語との親和性は、これからもさらに進んでいくことが想定されます。
非常に自由度の高い、日本語の表現においては、どのような言語との対応すら可能と思われますが、メインで使用する文字自体が世界の文字との共通性を持っていることは、文字間での相互理解にとっては非常に大きな優位性ということができます。
文字に対する感覚として、1種類の文字しか持たない言語においては、その文字に対して好きとか嫌いとかと言った感覚は生じることがないようです。
ところが日本語においては、特に漢字に対して、好き嫌いの感覚を持つ人がかなり見受けられます。
恐らくは4種類もの文字を日常的に使用する中で、しかも同じ表現をするのにどの文字であっても対応できてしまう環境においては、選択する文字に好き嫌いの感覚が現れれ可能性があることが考えられます。
1種類であれば何の感覚も持たなくてすむもと思われるだけに、文字に対しての好き嫌いという他の言語では考えられないようなことが起こっているのです。
特に漢字については、嫌いな人が多くいます。
恐らくは、上手に使いこなせればこれほど便利なものはないのですが、それを習得するまでには多少の苦労が必要であることに原因があるのではないでしょうか。
使いこなせるようになるまでは、覚えることがばぁりになりますので嫌いと言う感覚が伴ってしまうのではないでしょうか。
いくらかでも漢字を使いこなして、思ったような表現ができるようになると、少しずつその感覚が薄れていくのではないかと思われます。
特に、若い人は漢字が嫌いな人が多いですね。
使いこなせる漢字が少ないことや、漢字を身につけることの学習の苦労がそのように感じさせていることになるのでしょう。
漢字を使いこんでいっても嫌いになることがあります。
自分では気が綱なかった紛らわしさに出会った時などもそうですね。
果物の「かき」という漢字は「柿」という字です。
劇場の初演を表す「こけらおとし」の「こけら」は「杮」と言う字です。
「こけら」の方は一画で下まで書き下ろす字ですので、画数も異なる漢字です。
こんなのに出会うことを面白いと思って好きとなるのか、面倒と思って嫌いになるのかということもあると思います。
新しい文字が生まれつつありますね。
これはどこまで文字として定着していく可能があるのか全く分かりません。
絵文字という文字です。
文字そのものに意味があるものとなっていますので、表意文字ということができるのではないでしょうか。
言葉としての正確さはかなり低いものであると言わざるを得ませんが、伝える側の意図としては既存の文字で表現するよりも絵文字の方が自分の言いたいことをうまく表現できることもあります。
かなり定型化してきている絵文字もあり、今後の推移を見ていきたいですね。
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