成長したくなくても、この言葉を使い続けていると自然と成長していってしまうものです。
しかも人との関係までも良好にしていく魔法の言葉です。
その言葉は、「教えてください。」です。
この言葉を自然に使えるようになると、すべてのことが好転してきます。
人の行動はすべてが脳が支配しています。
脳の判断基準は「快か不快か」であることがわかっています。
「快」については積極的に行動し、簡単に習慣化することができます。
「不快」については行動することを躊躇し、行動するためには意志のチカラを必要とします。
「快」の筆頭が「好き」であり「楽しい」です。
「不快」の筆頭が「辛い」であり「恥かしい」です。
これを決めているのは過去の経験です。
その経験をした時に得た感情によって「快か不快か」が決まっています。
感情が大きなほど、はっきりとした「快か不快か」になります。
そして、この基準は常に新しい経験によって書き換えられています。
子どものころは香りだけでも避けていた塩辛が、大人になって食べてみたら好きになったようなものです。
つまりは、今の瞬間までの経験によって作られた既成概念によって決められていることになります。
成長とは変化し続けることであることは以前にも触れてみた通りです。
(参照:成長とは変化し続けること)
変化していくことを妨げるものは、既成概念によって出来上がってしまった固定概念です。
学生の間は、知識の比べっこをしてきました。
それを点数によって評価されてきました。
点数が低いことは、知識が少ないことで人より劣ることだと植え付けられてきました。
人より劣ることは恥かしいことだと思い込まされてきました。
したがって、人が知っていることで自分が知らないと言うことは恥かしいことだという固定概念ができています。
下位者は上位者よりも価値が劣るんだという、周りの固定概念による評価によって、さまざまな差別に晒されます。
人より劣ると評価されることは辛いことだという固定概念ができています。
恥かしいこと辛いことは脳が避けようとします。
その結果の行動は様々です。
その場をできるだけ早く回避する行動に向かいます。
評価は試験によって行われていますので、試験の点数を少しでも上げようと行動する場合もあります。
知識の比べっこではない教科である、美術や音楽、スポーツに価値を求める行動もあります。
学業以外に自分の価値を求めようとする行動もあります。
学業の成績という環境そのものから逃れようとする行動もあります。
学校が上がるにつ入れて、評価の対象として選択できる価値が広がっていきます。
音楽の専門、美術の専門、スポーツの専門、技術の専門、職業の専門など、さらに細分化された環境になっていきます。
単なる知識の比べっこであった環境から変化していきます。
義務教育では社会生活を営むのに必要なルールや基礎知識を身につけて、固定概念としてきました。
高等教育以降ではそれぞれの環境において、さらなる固定概念を加えて書き換えてきました。
社会生活の中でも新たな経験を通じて、さらなる固定概念を加えてきました。
私たちの中は固定概念で一杯になっていて、それだけで生きていけるようになっていると思い込んでいます。
環境変化が激しい中で、ほとんどの固定概念がそのままでは通用しなくなっています。
一番成長の盛りであった小学校の中学年頃の言葉を思い出したください。
「ねえ、それなに、教えて。」
いつから知らないことが恥かしいことになったのでしょうか。
会社にはいって、日経朝刊の記事を知らないことを恥かしく感じたのはなぜでしょうか。
「常識だろう。」と言われたことを知らなかったときの恥かしさはなんだったのでしょうか。
「こんなことも知らないの。」がきわめて侮辱的な言葉と感じたのはなぜなんでしょうか。
この年になって、人にものを教わることが恥かしいと感じるのはなぜなんでしょうか。
「それは知りませんでした、ぜひ詳しく教えてください。」と言われたときの気持ちよさはなんだったんでしょうか。
成長するためには日々固定概念を壊していくことが必要です。
人と話していると知らないことがいっぱい出てきます。
本気で、「それ知らないや、教えてくれる。」と自然に言えることがあらゆることを解決するマジックワードとなっています。
「こんなことも知らないんだ。」と思われたらどうしようなどと、よけいなことを考えないことですね。
そんなことを思う人は、近いうちにあなたの周りからいなくなりますから心配いりません。
自分も得をして、相手を気持ちよくしてあげることができるマジックワードです。
変なプライドを持っている人ほど使えないと思いますよ。
素直にこれが出てくる人と一緒にいると、自分もそうなれるから不思議ですね。
そんな仲間といたいですね。
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