2014年3月5日水曜日

破れない「カラ」の原因は?

成長することとは変化することであるとは言われても、変化することには不安が伴います。

今の自分があるのは、良くも悪くもいくつかの選択肢の中から自分で選んできた結果です。

その選び方にも自分なりのパターンができており、よほど思い切った行動をとらないと今までのパターン化を変えることはできません。

影響が小さなものにおいては、単なる好奇心や「好き嫌い」の基準で選択しても問題はありませんが、人生の先行きを左右するような場面ではどうしても自分の思考パターンが顔を出します。





思考パターンのほとんどは過去の失敗体験から形成されているものです。

その失敗を繰り返したくないために、同じような失敗をしない様な行動や思考を採るようになります。

そのことを大きな失敗として刻んだ原体験が必ずあります。


そもそも失敗であると感じていること自体は、自分の感覚です。

ある事実があり、その時の味わった感情が、恥ずかしさであったり、悔しさであったり、辛さであったり、苦しさであったりした時に、失敗として刻まれることになります。

失敗という事実はありません。

自分が失敗だと定義しているだけです。

そのもとは、マイナスの感情です。

二度と味わいたくないので、失敗だと定義づけをして繰り返さないように、思考や行動が働くのです。

それによって、行動パターン、思考パターンが出来上がってしまいます。





今までは、なりたいものや成し遂げたいことがあった場合には、それを成し遂げた人の経験を追体験すればある程度のところまで行けました。

ところが環境の変化が激しすぎて、過去の成功事例はほとんどの場合再現性はありません。

それにもかかわらず、世の中はノウハウものが流行っています。


これからは、環境がどうあろうとも、どんな環境になろうとも対応していける柔軟性を備えなければなりません。

そのためには、固定概念に導かれた思考パターンや行動パターンでは対応できなくなってきています。

まずは、自分の思考パターンや行動パターンを知ることから始めなければなりません。

これが自分では一番、難しいことです。

自分自身では一番気が付きにくいことです。

本当の仲間が必要になります。


自分で見えないところを忌憚なく指摘してくれる仲間が必要です。

次に役に立つのが、過去の自分の思考の記録です。
文章として書かれているものが一番いいです。

論理のパターンや思考のパターンが読み取れるのもがいいですね。

積み重ねられたブログは最高のものになるのではないでしょうか。

せっかくブログを書いていても、過去の自分のブログにあまり目を通さない人がいます。

もったいないですね。

書かれたものは、その時点の自分の既成概念によって書かれていますので、その時にどのような行動や思考をしていたのかがよくわかります。





自分のパターンが見えてきたらしめたものです。

何が原因で、どのような出来事がきっかけでそのように思考や行動をするようになったのかを探ることができます。

その時の出来事で、自分はどのように感じたのか、どんな感情を持ったのかを振り返ることができます。


ここが今の自分の既成概念=カラのできた原因です。

それによってうまくいったこともたくさんあるはずです、そのうまくいった経験によってさらに既成概念が強化されているのです。

うまくいったことによってさらに「これでいいんだ。」と、より強力な既成概念となって行っているのです。


誰でもカラを持っています。

今の延長線上に目指すものがある場合はいいですが、なかなか届かなかったりうまくいかなかったりしている場合にはカラを破る必要が出てきます。

いったん破り方を見つけてしまえば、いつでも使えますが、すぐに戻ってしまいます。

長い時間をかけて築きあげてきた、既成概念ですから簡単には変わりません。

それでも、まずは自分の既成概念=思考パターン=行動パターンを知り、その原因を知ることができれば対処の方法は見つかります。


うまくいっているときほど見つけにくいものですね。

うまくいかなくなった時に、落ち込むよりもパターンを変えることを知っておくと強いですね。