2013年6月19日水曜日

行事食とやまとことば

日々の生活の中で何かのタイミングで「やまとことば」を意識することはできないかなとずっと考えていました。

無理やり使うこともかえって拒否されやすいですし、かといって今のままだとどんどん忘れ去れていってしまうし・・・

そこで思いついたのが行事食とのコラボレーションでした。

行事食ってわかります?

日本に古くからある行事に特別の献立で祝う食事のことですね。

現在では表にある24の行事がそれにあたるようです。















その中には5節句はすべて含まれていますし、24節気のうちの4つも含まれています。

同じ献立もありますのですべてが旬のメニューというわけでもなさそうです。

この中で特に手の込んだ献立はないと思います。

あえて言えば近頃のおせち料理くらいでしょうか。

本来のおせちは暮れから正月の休みのためのささやかな保存食でしたが、今ではかなり贅沢なものもありますね。

その中で新年を迎えるにあたっての祝いとして語呂合わせでメニューを作っていったのですね。

おせち以外は極めて質素な献立ばかりです。

普段料理をしない男性がレシピを片手に見よう見まねでも作れるものです。

まあ、それでも面倒ならば買ってきてもいいと思います。


そしてこの献立は先ほどのおせちを含めてすべてにその行事と関連した理由があります。

それぞれの行事の時に行事自体は行わなくとも食事の時にこの献立が加えられて、その料理の作られたわけを語り合うというのはどうでしょうか。

その料理のいわれについては今やちょっとネットで検索すれば見つかると思います。

そこには必ずやまとことばが含まれているはずです。



おじさんたちが飲み屋で突き出しにタンポポのお浸しでも出てきたら、春の話でひとしきり盛り上がるのと一緒だと思います。

何のきっかっけもないのに「やまとことばを使いましょう」と言っても難しいと思います。

せっかく行事食という文化を持っているのですから、月にいく度かはそんな機会があってもいいのではないでしょうか。

無理にやまとことばを探さなくても必ず自然とやまとことばに触れられると思います。

もともと生活の中に根付いていた言葉ですから、意識しなくても普段の生活の中でも使ってはいるんですね。

それに目で見る料理としての視覚と味わうことの味覚が加われば、言葉としての聴覚も加わって五感のうちの三つまでもが刺激をうけますので、かなり記憶に残るものとなると思われます。

ぜひともお試しいただきたいと思います。