2013年6月24日月曜日

読み聞かせの効果

子供が母語を形成していく過程において幼児期(2歳から5歳)がとても大切だということは先回述べました。

では、その時に母親は何をしたらいいのでしょうか。


これはいいことですから続けてくださいと言っても、いいことだけをずっと続けることなんかは誰もできません。

教え方の上手な人は絶対にやってはいけないことだけ教えます。

それは失敗の経験に基づいている確かなことです。

教え方の下手な人は理想形を教えてその通りになるように練習しろと言います。

人間は同じことをやり続けることがとても苦手です。

どんなにいいことであっても、いいことだけやり続けることはできません。

本当に上手に教える人はやってはいけないこと、それも絶対にやってはいけないこだけを危険を避けながら一緒に体験させます。

そして失敗体験を共有することをやります。

理想形はあるかもしれませんが、これだけが絶対に正しいやり方というものは存在しません。


目標に向かっていくには様々な行き方があります。

教えてる人が同じ目標にたどり着いたことがあるとしたら、それも一つのやり方です。

しかし、そのやり方でなければたどり着かないわけではありませんし、教えられる人が同じやり方でたどり着ける保証は何もありません。


「名選手は(必ずしも)名監督ならず。」

一般に少ない失敗経験で短時間で成し遂げた人は他の人に教えることが下手です。

自分がこうやったから成功したというやり方をやらせようとします。

それは、たまたまその人とその時の環境が会いまって出た結果にすぎません。

再現性は極めて低いのです。

短時間であっても多くの失敗経験をして達成する人もいます。

成し遂げることはなくとも失敗経験の多い人もいます。

失敗経験の多い人は、どうしたら成し遂げられないかを経験としてたくさん持っています。

こういう人はやり方を固定しません。

絶対的にダメな方法以外は、実際にやる人に合わせていろいろなやり方を経験させます。


幼児期における母語教育も全く一緒です。

幼児期における母親による読み聞かせは幼児の脳の発達に対してよい効果があることは科学的にも認められています。

しかし、どのような読み聞かせをするのがいいのかは様々な意見があり、先ほどと同じように絶対はありません。

すべての子供に通じるやり方があったとしたらノーベル賞ものでしょう。


先ほどの理屈からいえば、それでもやってはいけないことはありそうです。

子供の脳の発達や成長過程のフォローなどから、やらないほうがいい方法が見つかっています。

そのいくつかを紹介します。


1.読み聞かせる本は親が選ばない。子供に選ばせる。

2.何度も同じ本を持ってきても拒まない。喜んで読み聞かせる。

3.面倒がって早口にならない。子供はお母さんの呼吸がわかっています。

4.遠くから読み聞かせない。なるべく体をふれながら一緒に絵を見るようにする。

5.途中で子供が飽きてきたら無理に続けない。無理に続けると読書が嫌いになります。

以上のことをすると子供の脳に対して読み聞かせをしないよりも悪影響があることがあるといわれています。

子供の成長に合わせて新しい本を読ませたいときは、子供の手の届くところに置いておいて自分で興味を示し選ぶまで待つことが必要です。

特に2番と5番はついやってしまいがちですが、子供の興味が集中と拡散を始めた喜ぶべき兆候と言われています。

夢中でやっていることを途中で妨げることや興味がいろいろなものに向かっていくことを妨げることは、できる限り避けたほうがよいようです。

お母さんだけでは大変ですよね。

家族みんなでの読み聞かせは子供を読書好きにする、とても良い方法だそうです。



「やまとことば」や「母語」について考えていると幼児教育にまで行ってしまいます。

専門的な知識はほとんどない分野ですが、まともな考え方に出会うと思わず納得させられてしまいます。

少しでも多くにお母さんに知ってほしいですね。





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