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2015年6月22日月曜日

「日本語の感覚」体験会 7/15

今回の体験会は大きな目玉ができました。

それは、ここしばらく続けて書いている"状況対応型の言語"としての日本語です。

日本語だけをどんなに深く研究してみても出てこないものですが、世界の他の言語と単なる比較をしても思い浮かばないものだと思います。


ヒントは動物占いにありました。

動物占いは四柱推命学を基本としたものであり、生年月日時間によって持って生まれた気質・傾向があるとされるものです。

基本は統計学であり、数多くの検証例によって導き出された科学でもあります。


動物占いと同じように四柱推命額を基本とするものには、NLD性格学や気質学などがあります。

他にも、生年月日を基本とした性格や傾向の分類に属するもののほとんどは四柱推命学を基本としているものと言えると思います。


個人的には、持って生まれた気質が生年月日時間によって分類されることにずっと違和感を持っていました。

日本とアメリカとアフリカで、同じ日時に生まれた者は同じ気質や傾向になるということに信頼性を感じることができなかったからです。


ところが、同じ地球であっても地域によって時間や日付はズレており、生年月日時間が同じとはいっても同じタイミングて生まれてはいないことに思い至りました。

同じタイミングで生まれた場合は、それぞれの時差によって誕生日や時間が異なっているのが当たり前なのです。


また、環境の影響も少なからずあると思っていましたから、地域が異なれば当然環境による影響によって気質は異なると思っていました。

これもまた、すべての地球の環境は地球の自転や太陽系における公転、他の惑星との関係による重力の影響などで決まっているものですから、大きな意味では同じタイミングであれば地球として受けている影響は同じであるはずです。

同じ影響なのですが、地域によってその影響で起きる現象が違うということではないでしょうか。

それらの環境が、生まれた時に影響を与えるのは当たり前のことであり、生年月日時間というものはその数字に意味があるのではなく、地球規模から見た時にどのような環境に合った時かということに意味があることが分かりました。


基本的にはカレンダーと時計によって分類されていますので、6,12,18,24,30,48,60などの数字がよく出てくるのもそのためだと言えます。

これらを単純にしてキャラクター化して一般的にもわかり易くしたものが動物占いと言えます。

わたしの動物占いは本質も見た目もチータとなっています。

隠れキャラにキツネがいるのが面白いと思っています。


これらの占いに共通している一番大きな分類があります。

それが”目標指向型”と”状況対応型”です。

内容については参照を見ていただきたいと思います。
(参照:日本語感覚の基本は状況対応型気質と言語と社会 など)


この視点で言語を見てみた時に、思わず「やっぱりそうか」と納得しました。

近代文明や産業技術を生み出した欧米先進国(今となっては中国も入れたほうがいいのかもしれません)から見た日本の意質感の正体が一気に解消したように感じました。

それまで、文化としての背景や自然や人とのかかわり合い方から説明をしていた、欧米型言語と日本語の持っている感覚の違いがこの一言で解決してしまうことが分かったのです。
(参照:日本語と自然との関係 など)

しかも、何よりも単純にわかり易く双方の特徴を言い表しているのです。


現実社会での検証は実に簡単でした。

矛盾や違和感となっていることのほとんどの理由が、本質として持っている”状況対応型”が無理に模倣しながら作り上げてきた”目標指向型”の社会に我慢できなくなって悲鳴を上げ始めたことでした。


本質も見た目と同じわたしの動物占いのキャラであるチータの解説は、NLD性格学でも気質学でも全く同じ傾向として分類されていました。

まさしく”状況対応型”なのです。

それもかなり大きく典型的な方に寄っているのです。


学校や会社や人付き合いのなかでの今までの嫌な体験から作り上げられた固定概念・先入観を見事に突いていることでした。

これに気がついた瞬間に、一気に気が楽になりました。

モチベーションは要らないことが分かりました。


やりたくないこと、自分の意思に反すること、違和感があることなどを「やらなければいけない」として取りかかるからモチベーションが必要なのです。

やりたいこと、やってみたいこと、間違いないと思うことをやるのにモチベーションは不要です。

やっているうちに、ドンドン意欲が高くなっていきます。

モチベーションとは勝手に上がっていくものだと言えます。


日本語が持っている基本的な性格が”状況対応型”なのですから、日本語を使って行われている私たちの知的活動のすべてがその性格を持っているのです。

欧米型言語の持っている基本的な性格は”目標指向型”です。

彼らの知的活動は文化を生み社会を生み企業経営を生んできました。

そのすべてが”目標指向型”なのです。


日本は、文化こそ融合させながらも独自のものを残してきましたが、それ以外はすべて模倣してきました。

言語文化と現実社会が合っていないのです。

その感覚を多くに人に知ってもらいたいと思います。

多くの人に体験してもらいたいと思います。

多くの人に気がついてもらいたいと思います。



そのための体験会にしたいと思っています。

必ず面白い変化が起きると思います。

是非、参加してみてください。




2015年2月23日月曜日

【日本語のチカラ】実践編セミナー案内

【日本語のチカラ】実践編セミナー「交渉術2」を開催します。
  ビジネスの場面だけではないですね、日々の生活は交渉だらけです。

  • 母語として日本語を持っている私たちは、無意識のうちに受け入れやすい感覚や受け入れにくい感覚を持っています。
  • 日本語が本質的に持っている感覚に沿った、「交渉術」をワークショップで体験できます。
  • 今までうまくいかなかった「交渉」の原因が見つかるかもしれませんよ。
  • 日本語ならではの感覚を確認しながら、win-winにならない理由などが理解できます。
  • 模擬交渉を実際にやることによって、気づかなかった交渉の癖が分かります。
  • お友達と一緒にやっても効果があります。

【日時】 2015年3月11日(水)
             19:00~21:00

【会場】 中央区京橋2-5-2 京橋東邦センタービル 10階
             購買デザイン事務所

              地下鉄銀座線 京橋駅 6番出口より徒歩1分
              東京駅からも徒歩で来れます。



【費用】 ¥3,000 (当日お支払いください)

【持ち物】 自分(忘れないように)、筆記用具

【申込み】 ①facebookのイベントページより参加表明をしてください。

                      ②下記の申込みボタンより直接お申し込みください。
(確認の返信がいきます)

終了後には、参加者による懇親会(¥3,000程度)を予定しています。
セミナーでは出てこなかった本音がバンバン飛び交いますよ。

第1回目のセミナーの様子(ミニライブつきでした)を友達が動画にしてくれました。
参考にしてください。今回はミニライブはありません。

2015年1月30日金曜日

「日本語のチカラ」実践編セミナー

他の言語と比べた時の日本語の特徴について知っておくことは、思った以上に日常生活でも効果があるようです。

昨日行なった、「日本語のチカラ」実践編セミナーでも改めて感じることができました。

日本語についての新しい切り口や発見については、このブログでずっと取り上げていますが、それが実生活の中でどのように生かせるのかは自分にとっても大きな課題でした。


日本語は日本人にしか通用しない、世界から見たらきわめて特殊な言語となっています。

日本人であっても世界へ表現するときには、日本語では全く通用しません。

世界どころか、隣の国においても通用しません。


個人においても情報網の広がりによって、日本語だけで生活できるとは言えなくなってきました。

現在の世界の共通語は英語です。

世界に対して何かを発信しようとするときには、英語が必要になります。


それでも日本語は1500年の歴史を超える中で醸成された、独特の文化の賜物です。

母語として日本語を持っていることは、日本後の感覚を自然と持っていることになります。

知的活動も母語で行われることが、一番質が高くなることが分かっています。


現在の日本の環境においても、欧米型言語の感覚が溢れています。

そもそも学校教育で身につけてくる論理や知識は、そのほとんどが欧米型言語の感覚によるものとなっています。

それ以上に、社会に出てからの環境である企業や取引の環境はまさしく欧米型言語の感覚の集まりと言っていいのではないでしょうか。


その中でも、少しずつ昔ながらの日本語の感覚を取り入れようとする動きがあります。

組織の考え方や人事考課の考え方などはには、ずいぶん日本語の感覚が取り入れられてきています。

どうやら、社会の求める環境も欧米型言語の感覚だけではうまくいかないことを経験してきているのではないでしょうか。


日本語の特徴はその日本語を使用している人の知的活動において現れます。

全てが日本の感覚の中だけならば、日本語の感覚について意識する必要はありませんが、知らない間に欧米型の言語の感覚がはびこっていることが分かってきました。

考えてみれば当たり前のことでして、明治維新以降は欧米型言語の感覚によって作り上げられた技術や論理をひたすら取り込んできたからです。

そして知らない間に、日本語の感覚との間にある不自然さや違和感をストレスとしてため込んできたのではないでしょうか。


他の言語の感覚と比較できる場面において初めて日本語の特徴が生かされると思い込んでいましたが、現実には欧米型言語の感覚があらゆるところにあり、それすらも日本語の感覚と勘違いしていることもあることがわかりました。

今回で実践編のセミナーは2回目になります。

一回目は「交渉力」として、日本語の独特の感覚でおこなう交渉力についてのワークショップを行いました。

今回は「きくチカラ」として、日本語の感覚で「きく」ということがどういうことなのかを、おなじようにワークショップで経験してもらいしました。


自分たちが本来持っている感覚を自然に出すだけのことですので、欧米型言語の感覚の様に理論を覚えたり技術を学んだりする必要が全くありません。

自然な形に気がつくだけのことです。

不自然さや違和感をそのまま感じてしまえばいいだけのことなのです。


実践編はいろいろな切り口からできることが分かりましたので、これからもより多くの人たちに経験してもらいたいと思っています。

欧米型言語の感覚と日本語の感覚と、どちらが良いとか悪いとかという問題ではありません。

日本語を母語として持っている以上、日本語の感覚にすべてが馴染むようになっているのです。

更には、言語の持っている感覚が大きく異なっている以上、無理に他の言語の感覚に合わせようとするとストレスが溜まってしまうのです。


自分の持っている感覚は自分ではなかなか分かりません。

わかり易い何かと比較したときに初めて気がつくものです。

そのきっかけになるような実践編セミナーにしていきたいですね。


2015年1月19日月曜日

日本語のききかた(2)

日本語のきき方は、最終的に目指すところがあります。

それは、きくべき対象が言語以外のところにあることが多いからです。

欧米型言語では、言葉が聞き取ることができれば、論理を聞き取ることができます。

論理を聞き取ることができれば、主張を聞き取ることができます。


ところが、先回も述べたように、日本語では言葉が聞き取れても、論理が聞き取れるとは限りません。

あまりにも豊かな表現力は、言葉の理解だけでは論理の理解につながらないのです。

しかし、論理を聞き取るためには、少なくとも言葉をしっかりと聞き取らなければ始まりません。

言葉さえ聞き取れれば、理解に結びつく欧米型言語による感覚とは大きく異なっているところです。


日本語でも、まずは言葉を聞き取らなけれななりません。

次には論理を聞き取る必要が出てきます。

さらには、その論理が展開されている環境を聞き取らなければいけません。

そして、論理を通して、その環境とどのような関係にあるのかを聞き取ります。

そのような関係にあることによって、どのような気持ちでいるのかを聞き取って、初めて理解したことになるのです。

欧米型言語のききかたは、言葉を聞き取ることで完結しますが、日本語のききかたは、環境における気持ちを理解することが必要になります。


欧米型言語においては、ここまでのことが全て言葉で表現されています。

しかもそのほとんどが定型的なパターンによって表現されているのです。

ですから、言葉を聞き取っただけで理解することが可能になっている言語なのです。


日本語の場合は、あまりに豊かな表現方法によって、言葉を聞き取っただけでは論理が分からなくなっています。

更には、語順の入れ替えや言葉の省略が、いたるところで起るために、言葉だけを理解しても論理を理解することが難しくなっています。

したがって、論理を理解したと思っても、その論理を展開している環境を理解しないと本意が分からないのです。

言葉ですべてを伝えようとする欧米型言語とは、言語の使われ方が異なっているのです。


環境を理解することによって初めて、どんな気持ちでその論理を展開しているのかが理解できるようになります。

日本語の場合は、最終的に聞いているのは話し手の気持ちになるのです。

それを理解するために、環境や論理や言葉を理解する必要があるのです。


欧米型言語の感覚では、論理的に納得をすれば、どのような感情にも優先してその論理を重要なものだとします。

日本語の感覚では、論理よりも感情が優先するのです。

そのために、話し手の気持ちを理解することが大切になります、気持ちが理解できないと内容を理解できたとは言えないのです。

日本語のききかたは、相手の気持ちをきくことにあります。


日本語の感覚には、現実的な言語以外に、日本語を母語として持っている人同士の感覚として、無意識の共有領域があることを指摘してきました。
(参照:日本語の向こうにあるモノ

この領域があることによって、明確な論理ではなくとも、あるいはかなりの省略があっても、内容を理解することができることになります。

この領域が環境としてどの程度絞れるのかが、きくことの大きな目的になってくるのです。


そのためには、「ききかた」があります。

あえて、ひらがなで書いてきた意味がここにあります。

「きく」と読める漢字を書き出してみましょう。


聞く、聴く、利く、効く、訊くの五つが書き出せるのではないでしょうか。

この五つがすべてを語ってくれます。

もともと古代より伝承されてきた音である「きく」に対して、漢語を導入して発展させた文化によってできた言葉がこの五つの訓読み漢字となっています。

もともとあった「きく」にはこれら五つの言葉で表現された活動が、すべて含まれていたと考えることができます。


詳細については、1月29日(木)の「日本語のチカラ」実践セミナーでお知らせしたいと思います。
(実は、過去にこのブログでも何回か触れています。)

書き物を読んで理解することと、実際に経験することの違いを味わっていただきながら、ききかたの違いによる話し手の変化についても体験していただけるワークショップになります。

残席数は少ないですが、まだ参加できますので、下記のフェイスブック・イベントからお申し込みください。



2015年1月18日日曜日

日本語のききかた(1)

先進文化圏と言われる国の言語は、そのほとんどが欧米型の言語に属しています。

その特徴の最たるところは、論理性とその論理による説明・説得性にあります。

先進文化圏に属しながらも、極めて特殊な言語を持っているのが日本です。

欧米の言語は言葉としての言語がわかれば、その論理性と説明性により、とても理解しやすいものとなります。

日本語は、言葉が分かっても、あまりにも豊かな表現力によって、相手の伝えたいことを理解するまでには簡単には行けません。


ネイティブ同士の会話を理解しようとすると、すべての言葉を聞き取ることができることを前提としても、言語によって理解できる内容が大きく異なってきます。

フランス語同士の会話の90%を理解しようとするには、2,000語のフランス語を覚えていれば可能だと言われています。

英語では、3,000語の単語を覚えて聞き取れれば、ネイティブの会話の90%以上を理解できるようです。

会話が理解できるということは、その論理が理解できるということに他なりません。


同じ条件で、日本語同士の会話の90%以上を理解しようとすると、10,000語以上の単語を覚えていないとできないとされています。

このことは、日本語においては、言葉が理解できても論理を理解するためには更なる語彙が必要であることを物語っています。

見方を変えてみれば、欧米型言語は論理性を明確にするために、決まった表現の方法があることになります。

誰が聞いても同じ論理として理解できるための、固定的な論理表現がほとんどであることになります。


対して、日本語は固定的な論理表現がほとんどありません。

欧米型言語のように、ある種の単語から論理そのものが想像できることはほとんどありません。

肯定なのか否定なのか、事実なのか推測なのか、ほとんどの場合は最後の最後まで聞かないとわかりません。
あるいは、話の途中で論理のすり替えや飛躍が頻繁に起こります。

日本語は、あまりの表現の豊かさゆえに、論理性においては理解しにくい言語となっているのです。


そんな日本語はどのようにきくことが良いのでしょうか。

聞くべき対象が論理だけではないようです。

論理を聞くためには、言葉を聞き取らなければいけません。


言葉を聞き、論理を聞き、気持ちを聞き、環境を聞くことになります。

日本語の感覚の根本にあるものについては何度か触れてきました。

自然とのかかわり方が、他の言語とは決定的に違っていることを確認してきました。

そのために、論理だけでは相手を理解できないことにつながっているのです。

日本語の感覚では、論理よりも感情の方が重きを持ってしまうようになっているのです。


日本語において相手を理解するためには、相手が共生しようとしている環境を理解することが必要になってくるのです。

そのためには、言葉が理解できなければいけません、論理が理解できなければいけません、気持ちが理解できなければいけません、それらの結果としてどんな環境と共生しようとしているのかを理解することが大切になります。


「ききかた」と敢えてひらがなで書いていることにも意味があります。

「きく」という動詞を、漢字を使って書き出してみてください。

そこに書かれた五つの言葉が、やるべき「ききかた」を意味しているのです。


1月29日(木)の「日本語のチカラ」実践セミナーでは、このことについてのワークショップを通じて、日本語独特の特徴に対応した「ききかた」を学んでいきたいと思います。

まだ、席はありますので、興味のある方はぜひ下記のFBのイベントよりお申し込みください。

きっと、うれしいお土産を持って帰れますよ。




2015年1月16日金曜日

「体と心と言葉」の勉強会

このたび、三人の仲間で40代以上の方を対象にして、「体と心と言葉」についての勉強会を立ち上げました。

その中で、私は「言葉」についての分野を担当します。

大きく言えば「体と心と」とくれば「知」と言ってもいいのかもしれませんが、「知」はあまりにも広すぎる概念で受け取る人によってかなりの開きがあると思われたれたので、あえて「言葉」としてみました。


実はこの三つの要素で、人のすべてを網羅しているのです。

更に40代になると、勢いで走ってきた30代とは異なって、自分の人生について改めてリセットを考えるタイミングとなります。

その時に、できるだけ人としての普遍的なものを知ることによって、これからの人生の考え方の一助になって欲しいと思ったからです。


一面では、言葉と言ってしまうと、その意味するところが狭すぎる気もしますし、言語と言うとさらに漠然とした感じではないかと思いました。

本心では、「体」や「心」に対応する適当な言葉が見つけられなかったというところです。

それぞれの専門分野で探求を続けてきた者たちが、「人」という究極のテーマで結び付いた形となっています。


この三つの要素は微妙な関係にあり、結果としてのアウトプットはこれら三つの要素のうちの一番弱いものに引きずられることになります。

どんなに言葉(知)が高いレベルにあろうとも、どんなに心が何物にもとらわれないレベルにあろうとも、風邪をひいていてはそれらの力が発揮できません。

それぞれの要素としての力を鍛えることは大切なことですが、それよりも三つの要素が持っている本来の自然なバランスをいかに維持するかの方がはるかに大切なことになってきます。


一つひとつがとても大きくて深いテーマですし、それぞれの分野でも更に専門性が多岐に渡っているものです。

今回三人が一緒に取り組もうと思ったきっかけは、それぞのの持っているモノや追及している内容が一般的にその分野の専門家が携わっていることと異なっているからです。

しかも、そこには人としての活動における本質的なものをお互いに感じることができたからです。


更には、日本人という特殊性や独自性についての観点がそこにあったからです。

独自の文化や歴史が築かれて継承されてきている背景には、その文化や歴史が存在してきた自然環境が大きな要因となっています。

その自然環境に対応するために文化が生まれ、変化する自然環境に対応していくことによって歴史が刻まれていきました。

現在存在しているどんな理論や技術も、このことを抜きにしては生まれてこなかったものということができると思います。


ほとんど外部からの侵略を受けたことのない日本は、四方を海に囲まれたうえに自然の変化がとても激しい環境にあります。

さらに、新大陸に属する日本列島は、地形そのものがまだ安定しておらずに火山活動やプレートの変化・浸食が続いており、アフリカやユーラシア中部のような落ち着いた状態にはなっていません。

そこで他者の侵略による生命の危険をほとんど意識する必要がなく築かれてきた文化は、同じ大陸のなかで目に見えない国境を越えた侵略の歴史を繰り返して常に生命の危険にさらされてきた文化とは全く異なったものとなっています。


自分たちが生きるためには、他者を侵略しなければならなかった文化と、生きるためには自然と共生することをしなければならなかった文化の違いは、あらゆることについて本質的な違いを含んでいます。

人間として異なるものと言ってもいいのかもしれません。

これは日本の特徴でありながら、他の世界から見たら日本だけの特殊性として映ることになります。

競争の環境に文化的に馴染んでいる世界の先進文化の担い手である彼らと、先進文化圏に属しながらも共生という感覚を基本に持つ日本とは、あらゆることに対しての対応が違って当たり前なのです。


日本の環境だけを見ていたのでは、気がつきにくいことでもあります。

また、自分が意識しなくとも世界と触れる機会が増えてきた環境では、自分たちの特殊性を知ることがきわめて重要なことになってきます。

文化歴史が具現化したものが、そこで使われている言語です。

侵略された経験のない日本は、独自の言語を育てて継承してきました。

他者の言語を借りたり模倣したりすることは自らの意思で行なったことであり、決して押し付けられたものではありません。


他の言語の取り込みにおいても、すべて日本語として融合させてきており、日本語としての基本は1500年以上前と変わらずに継承されているのです。

全ての知的活動の基本が言語である以上、私たちは母語である日本語によってしか知的活動をすることができません。

外国語を理解することも、外国語を使用することも、すべて日本語による活動によって行なわれているのです。


「体と心と言葉」、この三つの要素がどのように展開していくのかとても興味があるところです。

感覚的に近い言葉を探してみると、「心・技・体」がすぐ頭に浮かびました。

あえて、言うならば「心・知・体」とでもなるのではないでしょうか。

しばらくは目の離せない活動になりそうです。


2月には、勉強会のお披露目のセミナーが開催される予定です。

期待を持って見守っていきたいと思います。


2015年1月11日日曜日

「日本語のチカラ」実践編セミナー

「日本語のチカラ」で培ってきた日本語論は、私自身が思っている以上に新鮮に映るようです。

ブログの読者からも、「論理としての日本語の特徴は、よく理解できるが、実際に場面においてどの様に意識したらよいのか」という趣旨の問合せをいただくことがあります。

恐らくこうなるであろうと思われることは、このブログ上でも述べていますが、あまり世の中にないアプローチですので、なかなか検証する機会がありません。


小規模セミナーなどで、ワークショップ形式で行なわせていただきながら、検証の場を兼ねていることがほとんどです。

参加していただいているメンバーが、40代50代が多いために、それぞれの社会環境の中で身につけてきた、生活語のウエイトが多くなっている人たちです。

それでも、母語は日本語ですので、根本的なところで持っている感覚においてはほとんど同じなのですが、生活語の環境の中で日本語の本来持っている感覚に抵抗する活動を中心に行ってきている場合がよく見受けられます。

特に、規模の大きな企業で、部下の指導の役割が大きかった人ほど、この傾向が強くあるように思われます。


技術者やクリエーター的な仕事が長かった人は、比較的日本語の本来持っている感覚に素直に活動してきたことが多く、生活語の中でも欧米型言語の感覚による侵略が少ないように見受けられます。

やり方や活動の内容が、決められた型にはまったものがあり、そこには論理が成り立っておりそこに当てはめて活動していくことを求められ続けて来た場合には、日本語の本来持ってる感覚を否定的にとらえる傾向が強くなります。

実験的に行っているセミナーへの参加者は、40代50代以上を中心とした経営者や事業主のほかは、企業に所属していても比較的自分の意志でやり方や活動を決めることができるポジションにいる人がほとんどです。


日本語が持っている言語として特徴の基本的な論理の段階で、実体験として経験していることと一致することが多いようです。

交渉術として、ワークショップにおいて日本語による交渉術の傾向を見定めようとすると、ほとんどの模擬交渉場面で見事に日本語の特徴に裏付けされた内容となっていることがよくあります。

統計としての傾向を提示できるほどのサンプルにはなっていませんが、参加者には実体験として感じてもらうことができています。


「日本語のチカラ」をプラットホームとして、日本語による知的活動の様々な場面で、日本語の持つ特徴がどのように現れているかは、これから実践編のセミナーとして継続していこうと思っています。

11月に行った「日本語による交渉術」セミナーでは、日本語の特徴から見たらおそらくは交渉上ではこのような傾向が出るであろうと思ったことのほとんどが発現していました。

あまり前提条件を提示しないで、いきなり交渉に入ったほうがよりその傾向をはっきりと確認できたのではないかとも思っています。

次回については、もう少し前半の日本語の特徴から見た交渉の傾向については、伏せておくようにしてやってみたいと思います。


1月29日(木)に、同じような主旨で「きく」チカラについての実践編セミナーを予定しています。

言語の一番の基本的な使われ方であるコミュニケーションにおける、基礎技術としての「きく」チカラを、「日本語のチカラ」独特の切り口と論理で感じてもらいたいと思っています。

ワークショップとして、実際のききとりを繰り返しながら、話している方の感じ方ときいている方の感じ方の違いなどを体験します。

論理の検証の場も兼ねていますので、人数限定でそれぞれの反応がつかみやすいようにしています。

興味のある方は、残席がありますので、下記のfacebookイベントページよりお申し込みください。



セミナーによって確認できた内容や、想定と違ったことなどもブログで取り上げていきますので、より実践的な内容も増えてくると思います。

特に、どのような生活語の環境で活動していたかは、大きな要素になりそうです。

いろいろな生活語の環境で活動してきた人たちが、集まってくると面白いなと思っています。


セミナーについては、これからもこのブログでの案内もしていきますので、機会がありましたらご参加ください。


2014年11月22日土曜日

交渉術セミナー実施しました

昨日(11月21日)、日本語のための交渉術セミナーを行いました。

セミナー中は、ワークショップ中心だったので写真を撮るのを忘れていました。

参加していただいた方も、やることが次から出ますのでセミナー風景の写真がほとんどありません。

ということで、後ろ向きの写真です。


セミナーをやったり人前で話したりすると、いつも伝えることの難しさを感じます。

特に、今回の中身はツールの一部こそありものを加工したものですが、それ以外の内容はすべてオリジナルです。

自分ではそこそこの時間をかけて、何度も試行錯誤しながら行き着いたものですので伝えたいことが沢山あります。

ところが聞いている方からすると、欲張りすぎた内容はとてもわかり難いものとなってしまいます。


更に、自分で考えてきた中で難しかったところなどは、勝手に聞き手にとってもわかりにくいだろうと思い込んでしまいますので、回りくどい説明になりがちです。

ポイントは勿論ありますが、肝心のポイントの印象が薄くなってしまい、くどかった説明のところの印象が残ってしまうことがよくあります。

受け取っていただいている人の質問や反応に合わせて調整することが多くなりますので、一方的なパターンを練習しても役に立ちません。

同じ内容でやっても、受け取っている人によってニーズや理解したいところのポイントが微妙に異なりますので、初めのころの反応にはものすごく気を使います。

初めの反応によっては、予定していた内容からガラッと変える必要も出てきます。


全くのオリジナルですので、場合によっては内容の矛盾や想定外が指摘されることもあります。

その場合は、「ありがとうございます」ですね。

自分の思考ではカバーできなかったことですので、新たな視点を提供してもらえたことになります。

特に、例外事項の指摘を受けることはとても参考になります。

自分で考えてきたりやってきたりしたことの検証になるので、指摘していただいたことがその場での一番いい一緒に考える材料になります。

そんなことができると、さらに全体としての理解が深まっていきますね。


何かの資格や認定を受けて、パターンがある形で人前で行う場合は、どうしても説得型になるところが出てきます。

特に、やる方が矛盾や疑問を持っているところは、誤魔化してしまったり飛ばしてしまったりすることが多くあります。

日本人の感覚は、他の言語や論理の感覚からはかなり遠いところにありますので、外国の理論に基づくメソッドなどはこの傾向が多くなります。


特に外国の理論は、言語による説明が日本語よりもとてもわかり易くなっていますので、内容を理解することはとても優しくなっています。

しかし、その内容が日本人や日本語を話している人に当てはまるかと言うと、なかなかそうはいきません。

外国産のマネジメントやコーチングなどの理論を持ってきても、理解はできても最後の運用で押し付けや決めつけが出てしまうのはここに原因があるんですね。


資格や認定を受けて行っている内容では、変えるわけにはいきませんし、場合によっては切り返しの問答まで設定されていることもあるようです。

持っているパターンを押し付けないと、資格や認定の価値がなくなってしまうからなんでしょうね。

特にメソッド物は、そこで出てくる矛盾や疑問を取り上げて議論することが一番理解を深めることにつながります。

結論は出なくていいのです、答えは要らないのです。

そこで答えを出すことが目的ではないのです、理解してもらうことが目的なのです。


自分の依って立つ理論が崩れることを恐れる人がいます。

すると固定観念がますます強固になっていきます。

交渉術の基本も一緒です。

相手の持っている固定観念をさらに固くしてしまうのか、柔らかくしてほかの理解もできるような状況を作れるのかが一番大切です。


固定観念を崩すことは大変です。

今の自分がいるのは、今の自分の固定観念が作ってきたからです。

なるべく当たり障りのない崩しやすいところから取り掛かることが大切ですが、実際には難しいですね。

少し間違えて核心に触れてしまうと、途端にがっちりとした固定に戻ってしまいますので気をつけないといけないですね。

自分でもそんなことを確認したセミナーでした。

2014年11月14日金曜日

交渉術セミナーをやります

皆さんは、交渉術と言うとどんなことを思い浮かべますか?

ひと昔前までは、望む条件を手に入れるために相手を説得するためのテクニックとして、心理学や行動理論に基づいた技術として考えられていたように思われます。

結果として、交渉の後にはそれぞれの感覚や評価において、勝者と敗者が存在していたのではないでしょうか。

その場では、明確な勝敗はつかなかったとしても、交渉後の評価によって得たもの(利益)によって、うまくいった交渉(勝者)かうまくいかなかった交渉(敗者)であったかを決めていたのではないでしょうか。


少しでも自分の利益が大きくなるように、相手の条件を引き出すのが交渉術であると思われていた時には、一方的な勝者と敗者が存在するか交渉そのものが決裂するかが交渉の結果でした。

基本的に交渉におけるスタンスは、そのころと変わりはありませんが、交渉の環境が大きく変わってきたと思われます。

具体的な例としては、交渉の専門部門と思われていた部署としての購買部門がほとんど姿を消していきました。

その理由は極めてわかり易いものです。

購買するための取引条件を決めるのがその役割であった購買部門では、購買するための本来の目的であるニーズが把握できていないために、対象となるものの購買条件を交渉することしかできないからです。


限られた情報の中で選択された、購買する対象に対しての購買条件しか目的となっていないために、本来の目的のためにはより良い代替えや違った対象を考慮することができないからです。

最近の交渉においては、直接のニーズを持っている当事者が交渉にあたることが多くなっているために、購買部門の必要性が薄くなってきているのです。

特に、新しい条件や必要な機能などについては、その場で結論の出せる者が交渉の席についていることが少ないために、「検討します」「上司に相談します」的な対応となりがちになります。

ニーズを持っている側が、当事者が交渉の席についているのに、片方では代替え案の提案や決定権のない者が相手では目的が達成できません。


グローバルスタンダードと言われる交渉との比較をしながらも、日本ならではの交渉を取り上げてその特徴を見ていきます。

民族が違えば交渉に対するスタンスも異なりますので、その違いを理解しておくことは決して損にはならないと思います。

また比較理解によって、今まで気がつかなかったことでも、日本人同士の交渉においても参考になるものがあると思われます。


グローバルスタンダード交渉と言われる、BATNA(Best Alternative To a Negotiated Agreement)やZOPA(Zone of Possible Agreement)と交渉期限の設定の3要素を理解しながら、日本の交渉の特徴を見ていきます。

海外の交渉理論である上記の3要素をそのまま持ってきても、日本における実際の交渉ではうまくいかない理由なども考えながら、日本人が苦手とされる交渉における態度やテクニックを模擬体験していきます。


模擬の交渉においては、自分の交渉における癖や考え方を改めて確認することができることと思います。

対立の関係における交渉を得意とする海外の交渉とは異なる、日本独特の交渉スタイルはグローバルスタンダードに対しては対極に位置するようなものです。

面白い経験をすることができるものと思います。


興味のある方は是非とも、下記のフェイスブック・イベントべージより参加表明をお願いします。

日本語の研究から生まれた、全くのオリジナルです。

多方面からのご意見も頂きたいと思っています。

ご参加お待ちしています。

【日時】2014年11月21日(金) 19:00スタート
【会場】フォーク酒場「昭和」 案内参照ください



2014年10月14日火曜日

働く女性をもっと美しく!

ガンバルあなたは美しい!
   でも、カンバリすぎないで。

友人の心理カウンセラーの宮腰育幸さんが、働く女性のための心をケアするセミナーを開きます。

こころもサポートするネイルアーティストの堀之薗佐和とのコラボセミナーです。
  • 体も心も豊かに美しさを癒す食べ物の話(堀之薗)
  • 心から自分をいたわる癒しのことば(宮腰)
  • DNAと細胞を修復すれば10歳は若返る! 癒しのケア(宮腰)

もしかしたら、こんなことで、なんとなく悩んでいらっしゃるのではないでしょうか。
●女性としての自分に自信がない
●自分は人から愛されていないような気がする
●毎日さみしさを感じる
●きれいな服を着ても、化粧をして満たされない
●年をとるにつれてこのところめっきりふけた気がする

「どうせ私なんて・・・」とあきらめていたら、悲しみも苦しさもさみしさも深まるばかり。
悩みを周りの人に打ち明けても「気にし過ぎよ」といわれるだけ。
余計に心が傷つく思いをしていらっしゃらないでしょうか。

※今回ご参加いただいたあなたへの特典として
 (宮腰より) 1.シータヒーリング無料1回体験
        2無料面談
 (堀之薗より)ご来店時にパラフィンパックをプレゼント!
           これでお肌が、つるつるうるうるです!

日時:2014年11月1日(土)10:30~12:30
会場:恵比寿カルフール Gallery 
東京都渋谷区恵比寿4-6-1 恵比寿MFビルB1
参加費:5,000円 ただし今回初企画なので4,000円ドリンク付きです!
※銀行振込になります。
定員:10名様女性限定(先着順)
※終了後は懇親会を予定しております。